これはウルトラあるあるなのですが「子連れ怪獣の怒り!」の次の話が「やさしい怪獣お父さん!」って紛らわしくありませんか。
健一とさおりは、健一の友人ダン少年、改めロクちゃん一家と箱根へドライブに行く。
だが気の強いお母さんの尻に敷かれるお父さんを友達に見せるのが嫌で、ロクちゃんは元気がない。
そんな中、車を溶かす蜃気楼に襲われて、車を失った健一たちは、ZATを呼ぶが……
教育ママ批判が好きな石堂淑朗先生の脚本なので、ロクちゃんのお母さんが、溶かされた車の損失を補填する為に、怪獣ロードラで金儲けしようと大暴走。
お母さんがロードラに捕まり、それを助ける為にお父さんと光太郎さんが、しなる木の反発を利用してロードラの鼻に飛び乗る辺りが、ウルトラマンタロウの真骨頂。
この後の変身も含めて、合成が多用されます。
この回の特撮は「溶ける」がテーマらしく、コンドル1号やウルフ777などのZATメカが溶かされます。
ロードラの溶解液に対抗した新兵器、放水銃を持って北島隊員が突っ込むのも見どころ。
バトルでは、タロウがスワローキックの体勢で、いきなり足から光線を出してロードラの両手と首を吹っ飛ばしビビりますが。
手と首が離れたロードラは怯まず、合体して復活します。
ストリウム光線も弾かれ……って、効かない事が多いなストリウム光線……新必殺技タロウスパウトでロードラを倒します。
爆発四散したロードラは、大量のミニカーとなって降り注ぎ、健一くんやロクちゃんが「わぁいわぁい、ブッブー」と、ミニカーで遊ぶ小芝居をして終わり。
石堂淑朗先生は、怪獣の死骸を、何かに再利用するのが好きなのかな?
「本当に強い人は、普段は威張り散らさない」というテーマと、「自動車道を走っていると、向こうから怪獣に車を溶かされた人たちが逃げてくる」というビジュアルが見事な回でした。
ログインしてコメントを確認・投稿する