mixiユーザー(id:7410632)

2023年11月05日15:17

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10月の。

 10月に観たのは『痩せゆく男』。

●『痩せゆく男』
 善良ではないが敏腕な弁護士が不注意でジプシーの老婆をひき殺して仕舞い、仲間たちと結託して無罪を勝ち取る。彼にとっては日常茶飯事だったが、被害者の父親であるジプシーの長から呪いを掛けられ、肥満体がどんどん痩せてゆく。最初は喜んで居たが……。
 肥満の主人公がヒタスラ瘦せてゆく。まぁ簡単に云えばそんだけの映画だし、煎じ詰めてもそんだけの映画。だけどそんだけがギリギリと視聴者を追い詰めて来る。割かし怖い、て云うよか気味悪い映画。
 原作はケッコウ前に読んだけどオオムネなぞって映画化されてた気はする。よく覚えて居ない部分もあるけど、まぁ。オチはちょと違う、つうかもうひとひねりされて居た気がするけどラストの笑顔がキモくてよいのでまぁ、映画としてはコレでいいのかな。まとまりとしては原作の方がいいと思うけど。
 妻の浮気は、ラストのドクターの様子を見る限り『真実』だったのかな。此処は主人公の妄想であった方が、それもひっくるめて呪いだったのかな……的なアレのが好みかなぁとも思ったけどまぁいいや。
 マフィアの友人。主人公が周辺の人間とこじれてゆく中で彼とだけは友情を保ち、彼も友人として純粋に助けて呉れる。ただその友情の示し方、助け方がマフィアのそれなんだけどな。その彼の仕掛ける『街の白人の呪い』の内容がまぁエグイ。けどそのエグさが効果的でもあるワケで何て云うか、業が深い話だね。呪いだ何だ云っても結局物理的な暴力には敵わん、的なね。そう云や彼だけ報いを受けて居ないな。
 『痩せてゆく』だけ。それが充分に恐ろしいし、原作はそれを十二分に表現出来て居たけど、映画だとパンチが足りなく感じたな。此処がパンチ不足なのは映画としてカナリ致命的で、他の2人に比べて何か『軽い』気がして仕舞うのよ。決してそんなコトないのに。他の2人がビジュアル的にヤバいからね。
 痩せすぎて力が入らないとか心臓がヤバいとか、まぁちゃんと演技して居たけどね、でもそう云う体調の変化みたいなのをもっと脚本や演出でガツンと大袈裟に打ち出せなかったのかなとは思う。最初は「ダイエット成功」つって無邪気に喜んだりして居たしな、だから余計にそう云うのが必要だったよ。
 これはヤードボンド法のせいもあんのかも。もちろん字幕ではキログラム換算されて居るけど、そんでも体重の減少の急激さがガツンと飛び込んで来ない。ヤーポンめ。ま僕の脳の性能のせいだけどさ。
 イヤまぁでも悪くはなかったよ。原作が読者を締めつける度合いと比べちゃうと……てなだけで。

●●●
 そんなんで。
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