【第48期碁聖戦五番勝負第3局】

■井山二冠が３連覇＝囲碁・碁聖戦
(時事通信社 - 07月28日 19:30)
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井山裕太碁聖（王座＝34）が挑戦者の一力遼棋聖（本因坊＝26）に連勝した、囲碁の第48期碁聖戦挑戦手合5番勝負第3局が28日、東京・市ケ谷「日本棋院東京本院」で打たれた。
対局は午後6時26分、196手までで白（後手）番の井山が中押し勝ちし、3連勝。
防衛を果たすとともに3連覇を達成した。
碁聖の獲得は通算9期。
王座と合わせて2冠を堅持した。

● 一力二冠、カド番を凌げず三冠ならず ○
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井山碁聖は踏み留まった。
本因坊戦で敗退して悪影響を及ぼさない様に対応できるか注目された。
棋聖戦で敗退した時と同じ様な展開になって、今期もスタート奪取に成功した事が好結果に繋がった。
現在、名誉称号の獲得と拡大が大きな目標になっている井山碁聖は十段戦では芝野虎丸二冠に阻まれてタイトル奪還に失敗して名人戦ではプレーオフ戦の大一番に勝てるかどうかという状態。
王座戦についてはタイトルを保持しているので、現時点では名誉王座の獲得が最も可能性が高い状況にある。
碁聖戦については、これで３連覇となって通算の保持期数でトップの小林光一名誉碁聖と並ぶ９期となった。
来期に単独トップと二桁乗せが懸かる防衛戦となった。

一方の一力二冠は三冠獲得が成らなかった。
スタート奪取に失敗してストレートでカド番へ追い込まれてしまい、苦しい事態に陥ってしまった。
棋聖を獲得した時と同じ様な展開となり、あの時はその後、全て井山碁聖に敗れてしまった。
今回も本因坊戦だけという同じ結果に終わるという事は、やはり避けたいところ。
直近の名人戦でのプレーオフの大一番の後も王座戦と天元戦の本戦で可能性を残しているので、何とか結果を出して棋聖の獲得時と同じ流れで後は全て敗退！を阻止してタイトル獲得の上乗せを達成して行きたい。
あの時は調子そのものも失速しまったという経緯もあるので、今回は絶好調である今の状態を何とか継続させて同じ失敗を回避させながら、トップとしての貫禄を示す事が出来るかどうか要注目である。

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