※画像はバカ貝(アオヤギ)
昨日の東京新聞朝刊の三木義一さんの本音のコラムは大変興味深かった。
「バカ養子」という題なのだが、これだけで何の話題かだいたい想像がつく。
あの、現在テレビのワイドショーなどを騒がせている代々の世襲総理の息子がやらかした問題である。
それはそれで、腹立たしくまた当事者の本人はテレビの若いコメンテーターからも「バカ息子」呼ばわりされるのも納得なのであるが、このコラム別の意味で憲さんは注目した。
それは憲さんの故郷船橋に関わる言い回し「船橋のバカ養子」という言葉である。
憲さん、長いこと船橋に住んでいたが、こんな言い回しを聞いたことがないので・・・
Σ( ̄□ ̄;)ハッ!
とした!
ということで、調べてみた。
まずは、そのコラムの全文を短いので引用する。
相変わらずの「ご隠居話」である。
(´艸`)くすくす
以下。
「バカ養子」三木義一
「ご隠居、自民・世襲党の御曹子、またまたやってくれましたね」
「ひどいものじゃの〜。あのどら息子、就任の時に世間から顰蹙を買ったので、それを見返すために仕事で必死に働いて、任期を全うするだけの意地や能力があるのかと思いきや、公私の区別もで きないおバカさんだったの。おまけに親もすぐに決断せず、世間様の反応を見て辞めさせた。世襲党の傲慢さがにじみ出ておるの」
「選挙民ももう愛想をつかしますぜ」
「どうかの〜。世襲党は本人の力量を当選回数で判断し、連続当選するとどんどん出世できるところじゃ。選挙民もその利権とつながっておるから、神輿は軽い方がいい。いずれ世間は忘れ、四代目を襲名してご贔屓様に当選させてもらうかもしれんの〜」
「でも、ここまでくると、岸田家も息子に替えバカ養子を用意した方がよかねえですか」
「おお、その養子制度はバカ息子の代わりではないぞ。バカ貝の採取権が世襲なので、その権利を継承するための工夫で、酒田市の飛島や千葉の船橋にあったようじゃ」
「あれ、そういう意味だったんだ。じゃあ、バカ貝というのは?」
「諸説ある。息子はバカかいときかれると」
「いえ、殻が薄くて、壊れやすいので、家を壊す破家(ばか)具です」
(青学大名誉教授)
チャン、チャン!
お後がよろしいようで!
ちなみに、“バカ貝”とはアオヤギのことで、その語源は死ぬと殻から朱色の足をだらりと出し、その姿を馬鹿が舌を出した姿に見立て名付けられたとする説が多く、最も有力な説とされているそうだ。
また、柱が美味なのに対し、肉は味が劣ることからなどの説、時々殻から斧足がはみ出しているから、または、殻を閉じたときに斧足をはさんでしまうからなど諸説あるそうだ。
ちなみにアオヤギ(青柳)という呼称は正確にはバカガイの剥き身のことをいい、殻も含めた全体の別称ではないそうである。
参考
↓
【バカガイ】
https://gogen-yurai.jp/bakagai/
では、「バカ養子」とはどういう意味か?
これまた調べみた。
憲さんの手許にある岩波の「広辞苑」にも三省堂の「広辞林」にもその見出し語はない。
そう言うときはネットで調べるしかない。
で、探してみたらあった!
それが、これである!
↓
船橋のバカ養子・藁の上からの養子
https://blog.goo.ne.jp/kohki-go-roppoh/e/bdb66dc1e6f3fad199db11b0e930ed70
そこにはこう書かれている。
以下、引用。
【船橋のバカ養子】
かつての船橋村近辺は、潮干狩りのメッカであったらしい(もちろん、現在でもそうらしいですが)。ハマグリやアサリのほかに「バカ貝」がたくさん採れたらしいです。「バカ貝」といってもご存知ない方がいるかも…。そのむき身は「あおやぎ」、貝柱は「はしら」。私も「検見川の浜」で採って食べたことがあります。
そのバカ貝、乱獲対策として、漁師の家族の者でなければ、採ってはならないというルールを作ったらしいです。それまでは多くの人を雇い入れて採取していたのを禁止したというわけです。
翌年、ルールを決めた年寄衆が海に行ってみると、採っている人の数は昨年とまったく変わらない。採取している人の顔を見ると、去年まで雇われて来ていた顔ばかりだったと。よくよく調べてみると、去年は雇われ人として来ていたのだが、今年は主家の養子となって、家族として「バカ貝」を採っているのだと。
この船橋村に出稼ぎに来る人々は、到着するとまず役場に行って養子縁組を済ませ、故郷に帰るときには、役場に行って離縁届けを出してから故郷に帰ったとのことです。ここ船橋村では何百という養子縁組が誕生したらしいです。このように「バカ貝」採取のための養子を「船橋のバカ養子」と呼んでいたそうです。明治の頃の、のどかな時代の話です。
以上、引用終わり。
Σ( ̄□ ̄;)ハッ!
そんなこと知らなかった!
そこで、ふと思い起こした。
船橋でアオヤギはとれたっけ?
実は憲さん潮干狩りマニアである。
今は葛西に住んでいるが、葛西の浜ではあまり貝が採れないので潮干狩りは船橋に遠征に行く。
ここ
↓
【ふなばし三番瀬海浜公園】
https://www.city.funabashi.lg.jp/funabashistyle/jp/topics/p091150.html
ここの管理潮干狩り場はアサリを撒いているが、その隣の浜はアサリは少々だがホンビノス貝がよく採れた記憶があるが、アオヤギはどうだったっけ?
僅かに採れたような記憶があるが・・・
そこで、これも調べてみた。
こちら。
↓
船橋漁港といえばバカガイ(アオヤギ)です。
https://www.city.funabashi.lg.jp/funabashistyle/jp/topics/p091150.html
ここでは、近年アオヤギは船橋では採れなかったが以前はよく採れたことが書かれている。
なるほど!
で、前出のサイトを見てみるとこの筆者の“博覧こうき”さん、肩書きが行政書士受験指導専門の教室のベテラン講師で、法律の専門家らしい。
ちなみに、「船橋のバカ養子」についてはもうひとつブログがあり、こう記している。
「中川善之助先生の講義の中での有名なエピソード。『船橋のバカ養子』。私は直接お聴きしたことはないのですが、語り告がれて…。学部の2年の親族法のときに聴いた記憶があります」
参考
↓
掟破り…船橋のバカ養子
https://blog.goo.ne.jp/kohki-go-roppoh/e/13bf25203109ee9f1dae2e8406fae098
なるほど!
この話、親族法=民法の講義でよく使われるネタなのね!
確かに三木義一さんも租税法が専門の法学者である。
ということは、大学の講義で民法に関する話をするときこの「バカ養子」の話もするのかもしれない!
納得!
しかし、憲さんがGoogleでググったところこの「船橋のバカ養子」についてはこの“博覧こうき”さんのブログしか載っていなかった。
また、酒田市の飛島についても調べてみたが、飛島については「バカ養子」はおろか、飛島でアオヤギが採れる事実さえネットでは確認出来なかった。
(´Д`)=*ハァ〜
岸田の「バカ息子」、「親もバカなりゃ子供もバカ」を地でいく話であるが、ことは一国のリーダーだから深刻な話である。
少なくとも有能な有権者であればこんな人物に一票を投じることなどしまい。
しかし憲さんも56年も生きていたが、世の中にはまだまだ知らないことや知らない言葉があることを痛感した!
そういう意味では東京新聞はいろんなことを教えてくれる!
だから、東京新聞好き
皆さんも是非とも東京新聞、読んでね!
( ̄ー ̄)ムフフ
どーよっ!
どーなのよっ?
※文末掲出はくだんのコラム
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