袴田巌が犯人であるかどうかは藪の中

死刑の執行には死刑囚が「心身とも健康である」との条件があるために、袴田巌が間違いなく犯人として拘置所に戻されても、死刑が執行される可能性は極めて少ない。私の知る限り条件が満たされてないにも関わらず死刑が執行されたのは、オウム真理教の教祖であった麻原彰晃だけである。

大昔の事件であるために再捜査は困難で、新たな証拠が見つかる可能性は小さい。そのために味噌樽に入っていたとする血がついた袴田巌の衣服についての鑑定が主となるのは止む得なく、証拠として認められないと判断されると、「疑わしきは被告人の利益に」として無罪判決がでる可能性がある。
しかし無罪判決が出たところで、袴田巌が犯人ではなかったとは言い切れない。裁判ではそう結論付けされたということに留まるからだ。




■「安心しな、もう大丈夫」＝袴田巌さんに姉ひで子さん―拍手と歓声、弁護団涙
(時事通信社 - 03月21日 07:30)
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