mixiユーザー(id:7410632)

2023年03月10日11:22

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2月の。

2月に観たのは『コリドー』のみ。

●『コリドー』
母親が死に、パニック状態で友人を刺した男。時が経ち、退院して戻って来た彼が友人たちを呼び出し、母親のお別れ会を執り行う。事件のせいで生じたほつれを繕い、昔の関係を取り戻そうとぎくしゃくする彼ら。そんな彼らの前に不思議な光が現れて……。的な。
雪原に現れた光の空間。それに触れると次第に影響を受け精神がおかしくなる。『カラー・アウト・オブ・スペース』を思い出すね。死んだ主人公の母親もそれに触れて電波受信系になって居たコトが明かされ、この物語の全てを起こして居た元凶であるのだけど正体は不明のまま。まぁそれは別にいいけど。
メイン登場人物5人とも男でね。思い切った配役だけどホラー特有の高音キャアキャアがないのは好印象だったかな。その5人の内訳、印象も頬傷ひょろり、調整役優男、がっしりハゲ、髭面テキトー男、ナードメガネと見事にバラバラでヒトサマの顔を覚えるのが苦手な僕さんでも全く困らなかったよ。
5人は友人同士ではあるけど元々軋みを抱えて居て、だから『コリドーのせいでおかしくなり殺し合った』と云うよりは『コリドーのせいでただその歪みが露見し増幅された』だけにも見えて。各々の人生に行き詰まりや不安や不満なんかも感じて居て、だからコリドーと繋がったのかもね。知らんけど。
ただまぁお互いに軋轢はあったりすれど5人とも友情はあり、そして基本的にいいヤツらなのだよね。おかしくなって自分たちに刃物を向けた友人の誘いに応じて、一部おっかなびっくりや警戒なんかもあったけどまぁ、何はともあれ集まって呉れたんだからね。それだけに後半の異常性が際立つのだけど。
パッケージの惹句から『雪原の超能力バトル』的なのを勝手に想像して居たけど全く違った。まぁこの狂気系のが好みだけど。ビデオの中の亡母がいきなりフリーズ、虚空を見つめ「繋がるのよ」連呼し出すトコとか、禿とメガネが鼻血出しつつ延々とあいこのじゃんけんを続けるトコとかめっさ印象に残る。
アト完全に精神やられた調整優男が不妊に悩むナードメガネの頭皮を剥ぎ「ハゲは精力強いって云うからな」て笑い、次いでその頭皮をがっしりハゲの頭に乗せて「これで2人とも悩みが解決だな」て爆笑するシィンはね、何かね、もうね、イロイロ酷過ぎる。これはもうホラーを踏み外して居る気がするな。
終わり方も『カラー・アウト・オブ・スペース』を想起させる。異変の正体も判らないまま一人残して全員飲み込まれ異変ともども消え失せて、視聴者は虚空にほっぽり出されて終わる系。嫌いではないよ。むしろそこそこ見入ったのでまぁ、そこそこの映画ではあるかな。そこそこ。それ以上ではないけど。

●●●
まぁ、そんなんで。
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