『鳩のごとく 蛇のごとく　斜陽』見てきました

先日、「新作映画に友人女性が二人関わっている」という内容の記事をupしました。
『鳩のごとく 蛇のごとく　斜陽』。太宰治の「斜陽」が原作で、終戦直後の東京と西伊豆を舞台に繰り広げられる、切なくて狂おしい物語です。
皆さん見てね、と推薦した以上は僕もきちんと見ないといかん、しかも油断してると上映終了になってしまうので、今日、有楽町まで見に行ってきました。





上映時間109分で少し重たいですが、とても見応えのある作品でした。
売れっ子作家・上原二郎役の安藤政信さんは、典型的な破滅型の作家をカンペキに演じていて素晴らしい。こんなダメダメ男なのに、才能とカリスマがあり、主人公のかず子(宮本 茉由)が惹かれていくのが妙に納得が行きます。
この上原二郎には作者太宰治本人の影が濃く投入されていて、ゾクゾクするリアリティーがあります。
悲しい映画ですが、見終わったあと一種の爽快感もあり、見てよかったと思いました。

さて、僕の知り合いの女性二人も貢献してましたよ♪

まず、白石恭子さんは、オープニングのタイトルバックで流れる『少しは私に愛を下さい』(小椋佳 作詞作曲)を歌ってます。



切ない歌ですが、歌にリバーブ(残響)を故意に全くつけていないので、声が、そして歌詞が、ダイレクトにグサリと刺さります。これは、やられました。
そして女優として「娼婦・みどり」役で登場し、他のシマから来た娼婦のグループと喧嘩するという役どころ。元々美人なので、なかなか華のある女優ぶりでした♪

そして今泉朋子さん。



この映画のプロデューサーの中の一人ですが、女優としても出演。
上原二郎に心酔して彼と一緒にワイワイと吞んでいる酔っぱらいの役ですが、安藤さんのすぐ隣で、おいしいポジションだなぁ。
とても滑舌のいい上品な酔っぱらい(笑)で、劇中何度も登場します。Good!!

さてこの映画全国の映画館で上映中ですが、上映終了した映画館も多く、神奈川県は全終了、都内でもふたつの映画館で11/24までの上映。上映劇場一覧をチェックして、よかったら映画館へ。
https://syayo.ayapro.ne.jp/info/theater
映画のオフィシャルサイトは
https://syayo.ayapro.ne.jp/
白石恭子『少しは私に愛を下さい』(小椋佳 作詞作曲)のMVは
https://www.youtube.com/watch?v=VbyWKxpTgPU