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2022年10月17日17:54

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日本ハム10大ニュース(その1)

 昨年秋、16年間バリ島生活をしていた新庄剛志さんが「ビッグボス」の呼称で監督に電撃就任した北海道日本ハム・ファイターズ。
 いきなり「優勝なんか狙いません」とぶち上げ、マイミクさんからも厳しい批判をいただいた。
 今シーズンは選手がケガしやすい「殺ド」と悪評の札幌ドーム最終年、来春には隣の北広島市に天然芝・天井開閉型の新球場「エスコンフィールド」がオープンする。
 「1年かけたトライアウト(=選手選別)」と位置づけた今季、59勝81敗3分、一度も5位に上がることなく最下位を潜行した。
 そんなわけで、最終戦の10月2日に私のプロ野球も終わり、クライマックス、日本シリーズに関心はない。
 さぞや悲惨でつらいシーズンを送ったと思われるだろうが、過去3年連続5位に比べ、今年は負け試合でもワクワク楽しかった。見ているだけで元気が出るアクリル板のミニ人形、日めくり名言集、サインボール、名言タオルとビッグボス・グッズも購入した。

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 今年よかったことを、ベスト10形式で記しておく。
1位 支配下選手がほぼ全員一軍の試合に出場(史上最多の68人)
 プロ野球は1チーム70人の出場選手枠がある(その他に育成選手契約ができる)。
 通常のチーム構成は、中心選手、ベテラン、若手等の一軍半、二軍選手がいる。
 期待されて入団しても、一度も一軍の試合に出られないまま、数年でプロの世界を去る選手もいる。また、監督コーチ陣に干されて、万年二軍で腐る中堅選手もいる。
 ドラフト5位入団だったビッグボスは、プロに入ってくる選手は、誰でも才能があるはずとの信念から、選手全員を一軍の試合に出場させることを約束し、実現した。
目の前の試合の勝敗を優先すると、これはできることでない。また、一度失敗した選手には二度目のチャンスも与えた。
 なお、支配下で唯一出場しなかったのは、故障で投げることができなかった新外国人投手ガント、2億4千万円の無駄ガネとなった。

2位 ダブルスチール、2ランスクイズ、満塁でヒットエンドランなどマンガのような作戦を成功させる
 かつてオールスター戦でホームスチールを成功させたビッグボスは、プロがやらない変な作戦をしかけたがった。
 走者1・3塁での重盗(1点入る)、走者2・3塁での2ランスクイズ(2点入る)、走者満塁からのヒットエンドラン(1点入る)など意外なほど成功した。
 左投手に対し、一塁走者がわざと足をすべらせ、けん制球を投げたすきに、死角の三塁走者がホームベースを駆け抜けたトリックプレーも見事に決まった。
 しかし、相手もプロ、手の内がわかれば、対策を取る。後半の成功率は低くなった。
 それと、2死一塁では必ず盗塁させ、盗塁失敗、次の回に投手が失点という悪い流れも多く見られた。この作戦には私は批判的だったが、ビッグボスは「相手が警戒していても、スタートを切る勇気を体験させる」と言って、盗塁失敗を繰り返した。
 95盗塁(リーグ3位)、65盗塁失敗(断トツ1位)。
 退団した西川遙輝の分(24)を除いた昨年の盗塁数は53だったので、ほぼ倍増と言ってよい。

長くなったので、ここからは選手個人について。(あまり短くないけど)
3位 松本剛、打率.347で初の首位打者獲得
 松本は、これまで規定打席達成(=レギュラー)は1度しかない11年目の中堅選手だったが、開幕から打率4割を超える絶好調で初タイトル。得点圏打率も.419と断トツだった。
 すごい理由は、3つ。松本はシーズン途中に左ヒザを骨折、1ヶ月休んだだけで試合に復帰し、安打を打ち続けて規定打席に到達した。一流選手の証、3割を打ったパリーグ選手は、他に2年連続首位打者の吉田正尚だけであった。さらに、この30年、パリーグで右打者の首位打者はわずか5人目、その中で最高打率だった(左打者に強打者が多く、一塁に近いため足の速い選手が有利)。

4位 加藤貴之、年間史上最小四死球
 加藤は、7年目のサウスポー(左投手)。22試合登板、8勝7敗、防御率2.01。規定投球回を超える147.2回を投げて、11四球。1950年の野口二郎の14四球を72年ぶりに更新した。
 ちなみに、今季、規定回以上で次に四球が少なかったのは、田中将大と宮城大弥の31。
 年間11四球というのが、いかにすごいことか、9回投げて平均0.67個という計算になる。10月13日の試合で阪神投手陣は、8回で10与四球。つまり、投手陣の出来が悪い試合1試合で与えるのと同程度の四球数しか、1年間通して与えていないことになる。
 加藤は剛速球や鋭い変化球を投げるわけでない。打てそうだけどヒットにならない球を投げる。4月19日の楽天戦で、90球完封勝利。100球以内での完封勝利にはマダックスという大リーグ投手の名前がつけられていて、ビッグボスから「カドックス」と命名された。

5位 ポンセ、ノーヒットノーラン達成
 コディ・ポンセは、新外国人、198センチの右投手。
 8月27日のソフトバンク戦で、無安打無得点試合を達成した。今季は佐々木朗希の完全試合を含め5人目と多く出たが、日本ハムでは1995年の西崎幸広以来(その前は1990年の柴田保光さん、今月9日、65歳で死去。哀悼)。
 「熊」と漢字のタトゥーを右腕に入れたポンセは、明るい人柄で、登板中にエラーした選手がいると自分からなぐさめに行くナイスガイ。来季の契約延長がすでに決まっている。
 書き出したら短くならないので、5位までで一旦切ります。

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