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2022年10月11日19:10

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少し前の読書日記(短めに)

ネタはあるのに、日記ごぶさた状態でした。

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1.鮫島浩『朝日新聞政治部』(講談社)
 「崩壊する大新聞の中枢」「実名で綴る内部告発ノンフィクション」との宣伝オビ。
 「退職記者の恨み節」「社内人事の話でつまらない」とのネット評もあり、しばらく放置していたものを、少し前に手にした。
 名前を知らない記者だったが、予想よりなかなか面白く、最後まですっと読めた。
 朝日と聞くと、条件反射的にバリ雑言をとばすネトウヨばかりの世の中になったが、私も購読を辞めて久しい。理由は組織が巨大化・官僚化しすぎたのと、若いエリート記者の劣化・保守化が目に余ったためで、その感覚が裏付けられる内容となっていた。
 表紙は、国会傍聴席の著者。私より年若なのに、長年の苦労が頭髪に出ていて驚く。
 大手メディアの衰退と日本政治に関心がある方は読んで損はないと思う。

2.白井聡『長期腐敗体制』(角川新書)
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 「不正で、無能で、腐敗した政権が続く構造的理由」との宣伝文。
 少し前(今年6月ころ)に発売されたのは知っていたが、あまりに自明のことなので、これも買わずにいたところ、「腐った頭」がとれちゃったことから購読。
 著者の名前は見知っていて、もっとアングラな人かと思っていたら、日本経済分析に重点があるなど、これも意外。不正・無能・腐敗の3重苦政権を総括する意味で好著。

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3.高橋篤史『亀裂 創業家の悲劇』(講談社)
 ロッテ重光家、大塚家具、大戸屋、服部セイコー、国際興業小佐野家、ソニー盛田家、ゲオなど有名創業家の争いを描く。仕事柄、仲の悪い経営者一族を見ることもあるが、HIS澤田氏の最近のM資金詐欺被害など知らなかった事実も多く、勉強になる。

※ 五輪汚職にからんで、お金を渡した出版社とお金を渡さず排除された出版社の本が並びました。

4.鈴木エイト『自民党の統一教会汚染 追跡3000日』(小学館)
 これは今読んでおくべき本でしょう。
 すっかり有名になった「エイトさん」。ネットではイエロージャーナリズム系の人かと思ったら、別の共著を読んで実に的確で無駄のない文章を書く人だと私の中でさらに評価を高めた。
 それでも、何が何でも自民党に投票するという人が今もいる。
 「政権担当能力があるのは自民党だけだ」「野党は批判ばかりでだらしがない」「安倍首相は外交で世界に評価された」・・・洗脳されたカルト宗教国家を見るようだ。
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