【映画】『RE:cycle of the PENGUINDRUM』（後編）

劇場版「輪るピングドラム」こと
『RE:cycle of the PENGUINDRUM』（後編）を観てきました。
（もちろん前編も劇場で鑑賞しました）

まず、ピンドラの劇場版ということでビックリなんですけど
それと同時に、ピンドラ放送から10年が経ったことにビックリしている…
ビックリなんてもんじゃなくて衝撃驚愕なんですが…時の流れがフシギダネ…

劇場版の内容としては、ＴＶシリーズの再編集・総集編で
プラス新規カット追加で更なる深堀りというものなのですが
この手の総集編映画というものは、だいたい端折りすぎて
ＴＶシリーズを観たときの印象と変わってしまうものなのですが
今回の劇場版『RE:cycle of the PENGUINDRUM』に関しては
ＴＶシリーズを観たときの印象と何ら変わることはなかった…

これは幾原監督が「少女革命ウテナ」のＴＶシリーズでも
総集編を総集編と思わせぬ手腕が発揮されたように
本当にシーン繋ぎや、章仕立ての構成が上手いと思いました。

劇場版の総集編でもＴＶシリーズ同様に泣いてしまった。(笑)

ＴＶシリーズの総集編をしつつ、合間合間で冠葉と晶馬の転生体（?）が
最終回のラストシーンに繋がるための物語が補足されたという…

昨今の流行りの言い方をすれば
公式による「輪るピングドラムのファスト映画」なのですが
それは、最強の「初心者向けピンドラ入門用映画」となったわけで
ＴＶシリーズでも相当わかりやすかったと思っていますが
より一層の「わかりやすさ重点」の編集になっているので
とにかくピンドラを初心者に薦めるための素晴らしい映像になりましたな。

今回の総集編が面白いと思った人には是非ともＴＶシリーズを観てほしい！
改めて、ピンドラは、よく出来た面白い作品だなあと再認識いたしました。

今回の映画ではカットされた真砂子のエピソードや
多蕗さん、ゆりさんの細かい感情の揺れ動きも観てほしい〜！

というわけで、ツッコミパートなのですが
今回の新キャラは、プリンチュペンギンという
赤ちゃんペンギンのキャラなのですが（CV：上坂すみれ）
あれは、いったい何だったのか…誰のペンギンだったんだ…
ピンドラにおける「ペンギン」は、その対応キャラの分身であり
そのキャラクターの隠している内面の感情を現していた存在で
だいたいに担当キャラと同じCVになる法則があったのですが
（例：冠葉ペンギンのCVは冠葉と同じ木村昴氏）
桃果ちゃんのペンギンだとしたらCVは豊崎愛生さんになるはず…
しかしCVは上坂すみれさんだ…なぜなんだ(笑)

相方は、「プリンチュ」ということはプリンス、すなわち王子、つまり♂なので
桃果ちゃんの転生先が♂になって、その男の子転生桃果ちゃんが
CV上坂すみれのショタになるという推測をしているが果たして…？
公式アンソロジーで、多蕗さん、ゆりさんの子どもとして転生するという話がありましたが
ドラマCDとかで、それやってくれ〜！面白そうじゃな〜い！

わたくし、ＴＶシリーズ看ている当時
多蕗さん、ゆりさんが一番感情移入できて観ていたので(笑)