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2022年05月18日11:12

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母の姉になって・・・(娘としての責任からの解放)

おっと、気が付けば、もう前回のエントリーから三週間以上が過ぎていますね。ゴールデンウィークもありましたが、何より母のデイサービス初体験というのが、わたしの中での大きな課題で・・・そのために何か大変な作業をするとか時間をとられるということは全くないのですが、なんとなく他のことは疎かになってしまったようです。

少し前に、市に介護認定の申請をしたお話はしたと思うのですが、その後、かかり付け医に意見書をだしてもらい、ようやく市の担当者が聞き取りに来てくれました。担当の方が母と話をしているときは席を外していたのですが、声は聞こえてきます。どうやら母は、この家で一人暮らし、夫も子どももいない天涯孤独の身だそうです(^^;。母と話した後、わたしからの聞き取りもあったのですが、担当の方は、母がわたしを娘と認識していないことを「さびしいですね」と慰めてくださった。

実は、母がわたしを娘と思っていないことを、わたしはこの時、初めて知りました。お互いの続き柄を確認しながら生活するわけではないので、そんな風に思っているとは全く知らなかったんですよね。それでも生活できてしまうのが不思議と言えば不思議です。で、担当の方が帰えられてから、母に確認してみました。わたしを指さし「この人は誰?」「ヒロミ」「ヒロミは貴方の何?」「お姉さん」・・・おお〜そうなのか!その後、日を置いて何度かたずねてみても、毎回「お姉さん」とというので、彼女の中で、わたしがお姉さんなのは確定だなと判断しました。

でね・・・実は、そのことにわたし、どこかホッとしています。市の担当の方に同情された時も、まあそんなもんだろうと思っていたので、さしてショックでもなかったのですが、娘ではなくて姉となると・・・いや〜、何故だかそれがとても"たすかる"と思えたんですよね・・・自分でもよくは分からない心理状態なんですが・・・。

それが先日、久しぶりに「この人は誰?」とわたしを指さしたら「子」と答えました。「一人じゃないやん、子がいるやん」と言うと「子やけど、よその子」と言われました。これにはちょっと嫌な気分になりました(^^;。他人扱いは平気、姉と思われるのは好し、よその子には傷つく・・・我ながら、面白い心の動きです(^^;。

ちなみに、認知症になると近いところから記憶が薄れて昔のことはよく覚えていると思われがちですが、母はそんなことないようです。たしかに子ども帰りしているようには見えますが、昔のことも記憶がどんどん奇妙に書き換えられていて、辻褄があうことがほとんどありませんねぇ〜。

最近、驚いた母の言動は・・・「お金が一円もない」というので、家に置いているありったけのお金を見せて、「ほら、お金はあるから大丈夫」と言うと、「それで家をなんとかせな」と言います。「家のどこをどうしたいの?」と聞くと「お父さんとお母さんが欲しい」と言います。「このお金で、お父さんとお母さんを買うの?」と聞くと、「わたしにはお父さんもお母さんもいないから、お父さんとお母さんを買いたい」んだそうです(^^;。

そうそう、こんな話をするつもりじゃなかったんですよね。母じゃなく、わたしの心理について話すつもりだったんですよね。わたしは何故、母に娘と認識されなくても平気なのか、むしろ姉と思われていることにホッとするのか・・・正解は分からないのですが、わたしが今現在考えるのは・・・ここのところ、わたしは"娘の責任"みたいなものに疲れていたのではないかと思うのです。母に溺愛され大切に育ててもらった一人娘として、母に報いるべき大きな責任があるのだけど、それが重すぎる・・・というか、ちゃんと心を込めてお世話出来ていないという後ろめたさでとっても苦しかったけど・・・「わたしはもう、母が自分自身よりも大切に思っていた娘ではなく、世話をしてくれる頼れる姉になったんだ」と思うと・・・それなら、姉としてなら、妹の世話くらいちゃんとさせていただくわと、そんな感じで楽になったのかなと・・・

とはいえ、そうそう優しくも出来ないんですけどね。世話はできても、優しくするって難しい・・・ほんとに。ちなみに、デイサービスは、一回で挫折しました。嫌だそうです、家が好いそうです・・・予想はしていたけど、一応トライしてみたので、これはこれで良しとしましょう(^^)。
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