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2022年02月02日08:59
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差別主義者のみすぼらしい肉体と魂の破滅 石原慎太郎死ぬ
※画像はくだんの差別主義者
今日(2022年2月2日)の東京新聞３面総合欄にこのような記事が載っていた。
「子への体罰禁止明記 法制審部会民法改正要項案」
参考
↓
民法、子への「懲戒権」削除へ 体罰禁止を明記、改正要綱案
https:/
この記事は2018年東京都目黒区で船戸結愛ちゃんの親による虐待死事件など、親による「しつけ」を口実に虐待が正当化されているとの指摘を受けての見直しである。
身体的な暴力を加える体罰のほか「心身の健全な発達に有害な影響を及ぼす言動」も許されないとされるそうである。
暴力や体罰が「教育」ではないことを明らかにした点で当然の「改正」であろう。
しかし、この「当然」に対して真っ向から異を唱えていた人物がいる。
石原慎太郎である。
・・・・・・・・・
石原慎太郎が死んだ。
死亡速報に接して思わず現場の詰所で小躍りしてしまった。
人が死んで小躍りするのは不謹慎かも知れないが、反射的に起きる生理的現象でありそれは仕方あるまい。
死亡記事を聞いて小躍りしたのは中曽根康弘以来である。
石原慎太郎の本職は作家らしい。
しかし、憲さんは彼の文章に接したのは彼の妄想的「教育方針」を羅列しベストセラーとなった『スパルタ教育』(1969年刊行)だけである。
これは実家の書棚にあって中学生くらいの時に目にした。
読んでビックリした。
参考
↓
石原慎太郎・幻の廃刊本「スパルタ教育」
http://
曰く
・暴力の尊厳を教えよ
・父親は、子どものまえでも母親を叱ること
・子どもに、戦争は悪いことだと教えるな
・いじめっ子に育てよ
・不具者を指さしたら、なぐれ
・犯罪は、許せないが、仕方のないことだということを教えよ
そして極めつけはこれである。
・子供をなぐることをおそれるな
体罰推奨論である。
※詳しくは上記サイト参照。ダイジェスト版でもその内容に触れられる。
これを憲さんが読んだ当時、戸塚ヨットスクール事件が問題になっており、「こいつ何言ってるんだ？」と心底腹が立った。
参考
↓
戸塚ヨットスクール事件
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※ちなみに、石原慎太郎は1987年再開した「戸塚ヨットスクールを支援する会」の会長に就任している。
そもそも、この教育論には科学的・学問的裏付けがあるわけではない。流行作家の感覚的妄想教育「論」(戯言)の羅列であり、それはかなり矛盾に充ちたものであった。
そして、物言いは完全に上から目線。
それを読んだ当時中学生〜高校生だった憲さんは嫌悪感しか覚えなかった。
「こいつ、何偉そうに書いてるんだ？」と。
ちなみに憲さんは一貫して体罰には反対しており、高校生の時には新聞にも投書し(ボツ)、体罰教師と論戦を構えたこともあった。
蛇足だが、この本はこうも書いている。
・父親は夭折することが理想である
これはこと石原慎太郎に関しては「正論」であろう。
石原慎太郎がなぜこれを実践しなかったのか不思議である。
有言不実行の極みではないのか？
ちなみにこの石原慎太郎妄想教育論の実践的結論が彼の子息、石原四兄弟である。
特に長男、次男の出来は推して知るべし。
(四男の画家の方の人となりは憲さんよく存じません。)
参考
↓
石原慎太郎の息子、四兄弟がそろって会見
https:/
今朝の読売新聞は「石原慎太郎死去」の記事で埋め尽くされている。
１面、４面(政治)、文化面、地域面、社会面。当然ながら賛辞一色である。
この中で文化面の芥川賞作家西村賢太氏の悼辞が印象的である。
彼は石原慎太郎の「文学」に若い頃から傾倒していたそうだが「石原氏の政治家の面には毫(ごう)も興味を持てなかった。」そうである。
そして、自身の作品を芥川賞選考委員として推してくれた石原の「徳」を強調した上で石原との初対面の場で「お互い、インテリヤクザ同志だな」と言われたそうだが、その真意はわからないそうである。
どういう意味なのであろうか？
「インテリヤクザ」とは
�．筌�ザの中でも知識階級にある者の事。
�▲筌�ザではないが、知的な振る舞いをしつつも内容がヤクザ同様にえげつない人物の事。
だそうである。
参考
↓
【インテリヤクザ】
https:/
石原については�△�当てはまるかも知れないが、西村氏は当てはまるまい。
彼はどちらかというと「インテリルンペンプロレタリアート」ではないだろうか？
(´艸`)くすくす
失礼。
m(_ _)m
西村賢太氏と言えば彼が敬愛する七尾市出身の作家、藤沢清造の墓の隣に自らの生前墓を建てた奇人でもある。
参考
↓
清造先生 見守ってて 芥川賞・西村賢太さん 合掌
https:/
【藤沢清造】
https:/
と、私は石原慎太郎の「小説」や「文学」とやらを一ミリたりとも目にしていないので彼の「作家」としての評価は全く出来ない。
それは西村氏や文芸評論家に任すとしよう。
しかし、作家としての石原慎太郎と政治家としての石原慎太郎、そして人間としての石原慎太郎が個々に別々にいたわけではあるまい。
その辺りを我が東京新聞も曖昧にしている。
１面コラムでは、こうある。
「政治家としての暴走めいた発言ばかりが注目され、作品が正当に評価されにくい面も確かにあった。
(中略)
人目と批判をおそれすぎる現在の日本を思えば、その人はやはりまぶしい太陽だった。夕日が沈む。」と最大級の賛辞を送っている。
石原慎太郎が太陽？
だったら、真っ暗やみでもいいね。憲さん。
そんな太陽いらない。
石原慎太郎はその作品の評価の前にその「人間性」が問われなくてはなるまい。
東京新聞は昨日、ご丁寧に号外までだしている。
まー、地元東京の元都知事の訃報だから出したのだろうと自分を納得させた。
この中で、東京新聞社会面嶋田昭浩記者の「評伝」は結構得心がいった。
こうある。
「記者会見や議会の答弁でごつごつとした攻撃的な言葉を吐き続けた東京都知事としての姿。一方で、小説『太陽の季節』や『秘祭』などにあふれるみずみずしい感性。このギャップは何なのか」
この記者はこう問いかけ、石原慎太郎は自身の嫌悪する「左派」の意見にも耳を傾け、「かなり柔軟な思考を重ねているように見受けられた。(これは)作家としての繊細な感受性の大本(おおもと)である。」と評価するが「しかし、ひとたび政治の世界に踏み入れば、言動が一変する」とやはりそのギャップを指摘している。
そして、その政治的手法を「究極のポピュリズム(大衆迎合主義)」と喝破しているが、この指摘は的を射ているであろう。
参考
↓
【ポピュリズム】
https:/
石原慎太郎はその自意識が強かった故に昭和の大スターに駆け上がった弟・裕次郎への愛憎相半ばする思いや嫉妬心が強かったのであろう。
そして、それが如実に表れたのが13年間務めた都知事の座を放り出し、12年末の衆院選に合わせて、橋下徹と日本維新の会を新たに立ち上げ衆院議員に返り咲いた時だ。
「橋下は裕次郎、なんだよな」。と言ったそうだ。
「橋下君は牛若丸。オレは武蔵坊弁慶」「憲法改正のために（衆院に）戻ってきた」とも語っていたそうである。
「類は友を呼ぶ」とも言えるが、やはり若く弁舌が「ヒトラーにも劣らない」橋下に対する猛烈な嫉妬心なのであろう。
参考
↓
「橋下は裕次郎」石原氏が漏らした言葉 とらわれ続けた改憲と帰結
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石原は晩年「老い」や「死」に対してひどく恐怖していたという。
「傲慢」なる者の特徴であろう。
話を戻す。
憲さんが石原の『スパルタ教育』を読んだ後に石原と対峙したのが奴が運輸大臣に就任した時である。中曽根康弘の後を次いだ竹下登内閣で1987年11月に入閣した。
その時、成田空港建設反対運動は二期工事（第2空港ターミナルビル周辺の整備・B滑走路の建設）の着工を目論んでおり極右の石原がどんな手段に出るか緊張したのを覚えている。
しかし、結局奴は運輸大臣としては何も出来なかった。
憲さんの石原慎太郎の政治家としての分析は、ゴリゴリの反米右翼であり彼の憲法「改正」論も「押し付け憲法廃棄論」であり、それが自民党保守本流の対米従属とは相容れず、結局は総理総裁になれなかったのではないかと考えている。
そして、問題は彼の人間としての本性である。
どの新聞も訃報において石原の暴言に触れている。それは枚挙に暇がない。
「三国人」発言から「ババァ」発言と、それは思い出すだけでも身の毛のよだつ低劣な差別発言なのだが、その中でも強烈なのが「（障害者に）人格あるのかね」発言である。
石原は都知事の時に重度障害者たちが治療を受けている病院を視察して、会見で「ああいう人ってのは、人格があるのかね」と語ったのだ。
そして、その後も「絶対よくならない、自分が誰だかわからない、人間として生まれてきたけれど、ああいう障害で、ああいう状況になって」「ああいう問題って、安楽死につながるんじゃないかという気がする」などと発言したのだ。
参考
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石原慎太郎が差別発言「（障害者に）人格あるのかね」「（水俣病患者の文書に）IQ低い」
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これは明らかにナチスドイツ、ヒトラーに通底する優生思想そのものであり、吐き気を覚えるような発言である。
それもネトウヨオヤジの酒場談義ではないのだ。東京都知事という公職についているものの会見での発言なのだ。
それを何の悪びれることなく言ってのけるのが石原慎太郎という人間である。
そして、それを世間も有耶無耶にしてさまう。
それこそが問題であろう。
憲さんはその時ほど都民でいることを恥ずかしく思ったことはない。
読売新聞の地方版の奴の「評価」にこうある。
「憂国の情は時に都政の枠を飛び越えた過激な“石原節”となって物議を醸したが、不思議と批判は称賛に打ち消されることが多かった。」と。
ここでは「憂国の情」ではないが、石原の「差別思想」を批判せず「称賛」に打ち消したのが読売新聞はじめマスコミだったのではないだろうか？
本来であればこんな輩は社会的に抹殺されて然るべきだっのだ。
(´Д`)=*ハァ〜
これまた読売新聞の記事だが石原は晩年こう言ったそうだ。
「『まだ生きていたのか』と言われるより、『あいつ早く死なないかな』と憎まれ口をたたかれ続ける存在になりたいですね」と。
そう思う一人が憲さんであった。
そういう意味では、憲さんも石原の術中にまんまとはまっていたのかも知れない。
「巨星堕つ」などのバカげた賛辞もあったが、奴の死を極めて客観的に報じるマスコミがあった。
中国の「環球時報」である。
「日本の右翼政治屋が死去」
参考
↓
中国、石原慎太郎さん死去を速報 「右翼の政治屋」と紹介
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それで充分であろう。
「死人に鞭打つ」のは「日本人の美徳」に反することは承知しているが、敢えて言おう。
今回の訃報は、自称「インテリヤクザ」、そして世界を敵に回した極右差別主義者の老いと死に怯えたみすぼらしい「肉体と精神」の破滅に過ぎまい。
憲さんはそう思う。
どーよっ！
どーなのよっ？
※今度訃報に接して憲さんが小躍りするのは奴だ！
これまた、極右政治屋の元首相である。
奴を畳の上で死なせてはなるまい。
故赤木俊夫のさんの遺志に報いるためにも･･･。
※参考(以下のLiteraの記事は憲さん随筆の後に出ました。憲さんと言いたいことは同じです。)
石原慎太郎死去で差別丸出し発言を朝日までが“石原節”と称える異常！ 一方、差別批判にはネトウヨが「死者への冒涜」と的外れ攻撃
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