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2022年01月27日11:42

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橋下徹の演説は本当にヒットラー並に巧みなのか? 菅直人氏はもっと真剣に橋下徹を批判すべきだ!

フォト


※画像は問題発言だと取沙汰されている菅直人元首相

まずは、このYouTube動画をみていただきたい。

斉藤隆夫粛軍演説
https://youtu.be/oD1470HX95E

これは、兵庫県出石町出身の立憲民政党の政治家斉藤隆夫が、1940年(昭和15年)2月2日、太平洋戦争突入を前にして軍の独走許すまじと国­会で時の政府の暴挙を諫めた有名な反軍演説である。

(※この動画のタイトルは「粛軍演説」となっているが、それは1936年の演説で、これは1940年の反軍演説の間違いと思われる。)

参考

【斎藤隆夫】
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E6%96%8E%E8%97%A4%E9%9A%86%E5%A4%AB

【反軍演説】
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%8D%E8%BB%8D%E6%BC%94%E8%AA%AC

斎藤隆夫衆議院議員の反軍演説(全文)
http://royallibrary.sakura.ne.jp/ww2/text/hangun_2.html

彼は、この演説に備えて原稿を暗記し、原稿を見ずに1時間半演説し続けた。

まさに、戦争突入を回避させようという必死さと真剣さが圧倒的迫力となって聴衆に迫る魂の大演説であり、昭和史屈指の名演説の一つとされている。

参考

開戦前夜「命を懸けた名演説〜」
http://pandora32.blog.fc2.com/blog-entry-5282.html

この「反軍演説」によって斎藤は議員除名処分を受けた。しかし彼は2年後の総選挙で兵庫5区からトップ当選を果たす。斎藤も立派であるが、戦時体制に抵抗して、意地でも斎藤を当選させ続けたこの時代の兵庫の有権者はさらに立派であった。

参考

世界の中の日本―だれが名演説家か?
https://yab.yomiuri.co.jp/adv/gakushuin/2014/07/post_109.php

名演説とはこのようなものであろう。

また、音声は当然ながら残っていないが、日本初の公害事件と言われる足尾銅山鉱毒事件を告発した政治家として有名な田中正蔵の1900年(明治33年)の「亡国演説」も議会における名演説であろう。

参考

【田中正蔵】
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E7%94%B0%E4%B8%AD%E6%AD%A3%E9%80%A0

田中正造の大演説
http://toba-yoshiaki.net/?p=35778

亡國に至るを知らざれば之れ即ち亡國の儀に付質問
田中正造
https://www.aozora.gr.jp/cards/000649/files/4892_10243.html

余談だが、この田中正蔵の真剣な質問に対して時の総理大臣山県有朋は以下のように回答している。

政府の答辯書
(明治三十二年二月廿一日、衆議院提出)
質問の旨趣其要領を得ず、依て答辯せず。
右及答辯候也。
明治三十三年二月廿一日
内閣總理大臣
侯爵 山縣有朋

アホか?

これを見ても山県有朋と田中正蔵、どちらが傑出した人物かがハッキリしよう。

さて、では翻ってこちらの演説はどうだ?

橋下徹氏街頭演説分析
https://youtu.be/IkE16PW4fYc

これを聞くと確かにポピュリズム政治家として、身振り手振りもついたおしゃべりは普通の人よりは職業柄上手なのはわかる。

しかし、その内容において何ら魂を揺さぶるものはない。

特に「明治維新」を称揚しているフレーズでは歴史観が憲さんとは全く相容れないものなのでその内容は憲さんの頭にはほとんど入ってはこない。

参考

独裁者(?)のスピーチ術! 橋下徹、伝説の「鬼演説」がすごすぎる」を読んでヒトラーと比べたくなった話 
https://inakaboy.hatenablog.jp/entry/hitler
(この著者は橋下徹を好意的に評価している)

このような演説を「名演説」とは言わず、憲さんから言わせれば「チンピラ政治家の戯れ言」と言ったら言い過ぎであろうか?

このポピュリズム政治家橋下徹の演説をして「魅力的」と評し「弁舌の巧みさではヒットラーを思い起こす」と言って波紋を広げている政治家がいる。

菅直人元首相である。

参考

【菅直人】
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E8%8F%85%E7%9B%B4%E4%BA%BA

菅直人元首相が挑発的“維新にヒトラー”「多くの人から応援。ありがとう」吉村氏抗議も
https://news.yahoo.co.jp/articles/63fae2c83f646805ef5d3dac4d3ff71d2a5080ed

憲さん、菅直人氏は社民連のペーペー議員だった時から注目しており、1996年に厚生大臣に初入閣したときなどは、薬害エイズ事件などの対応を高く評価している。また民主党政権時の首相だった3・11の対応についても世間の評価とは裏腹に結構高く評価している。

少なくとも次の野田佳彦首相よりは何倍も有能な政治家であろう。

しかし、今回の菅直人氏の以下の発言はいただけない。

これだ。

「橋下氏をはじめ弁舌は極めて歯切れが良く、直接話を聞くと非常に魅力的。しかし『維新』という政党が新自由主義的政党なのか、それとも福祉国家的政党なのか、基本的政治スタンスは曖昧。主張は別として弁舌の巧みさでは第一次大戦後の混乱するドイツで政権を取った当時のヒットラーを思い起こす」

なぜ、いただけないのかというと、橋下徹をヒットラーと同列に論じるのはもっての他と「維新」からの批判のレベルで「いただけない」と言っているのではない。

彼は橋下の弁舌を一定程度評価した上で、橋下徹はじめ「維新」のその危険性、反動性を感じながらもそれを正面切って批判しないのが「いただけない」と言っているのだ。

菅直人氏は「『維新』という政党が新自由主義的政党なのか、それとも福祉国家的政党なのか、基本的政治スタンスは曖昧。」などと言っているが、それはハッキリしていることであろう。

橋下徹が大阪府知事だった時の府の運営もまさに「新自由主義丸出し」の強権支配ではなかったのか?

また、現在の「維新の会」の立ち位置も完全に与党自民党の補完勢力であり自民党の延命装置に他ならない。また、改憲=憲法九条破壊については自民党以上に前のめりな危険な政党なのである。

これについて、菅直人氏は「維新の会はファシズム政党でり、橋下徹はヒットラーのような独裁者の再来である!」とキッパリと中身をもって批判すべきであったのだ。

それを、このような弁舌の巧さの賛辞ともとれなくないような発言に何の意味があるのであろうか?

憲さんはそう考える。

橋下徹の演説など何ら魂に響くものなどない。

私たちはこのようなポピュリスト政治家に騙されることなく、しっかりと自身の進むべき道を見据えて歩んでいかなくてはならないのである。

どーよっ!

どーなのよっ?

ちなみに、今回の騒動に関しての中身のある批判はLiteraが記事を出しているので参照にされたし。

橋下徹は盟友・石原慎太郎から「ヒトラーに該当」と称賛されていた! 高須院長に協力の吉村、優生思想の松井、維新議員に反論の資格なし
https://lite-ra.com/i/2022/01/post-6152.html

また、憲さんが正面から「維新の会」を批判した随筆も参考になるよっ!

「維新」とは極右勢力の合言葉−「日本維新の会」はファシズム政党ではないのか?!
https://hatakensan.cocolog-nifty.com/blog/2022/01/post-93969c.html
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