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2021年05月31日00:01

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濡れ手でバブル

コロナの影響で倒産する企業や失業者が世界的に激増しているのは周知の通りでして、
日本経済もピンチを迎えている事は間違いないですよね。


「あ〜バブルの頃はよかったな〜。あの頃に戻りてえな〜」
宅飲みのワンカップを片手に、そんな事をボヤいているお父さんもいるかと思いますが、
確かにバブルの頃というのは、今時の若者たちでは想像もつかないような
大盤振舞いの感覚が常識だったわけですね。


有名なところでは、女性のパシリ的な男性がたくさんいたという事ですね。
高嶺の花のようなキレイな女の子は、用途に応じて様々な男性のお友達を用意してましてね。


その内訳としては、電話一本で送り迎えをしてくれる【アッシー君】だとか、
電話一本で会計の時に駆けつける【メッシー君】という、
イギリスの湖に住んでいる恐竜の生き残りみたいな名前の男性がいっぱいいましてね。


メッシー君なんというのは、自分が一緒に食べてないのにお金だけ払いに来るという、
言ってみれば『移動式財布』みたいなものですよね。


さらにもう一ランク上の、
ブランド物をバンバン買ってくれる【ミツグ君】なんという
『プライベート銀行』みたいな役割の男性もいまして、
同じ男性の皆さんにとっては、涙なしでは聞けない話ですよね。


景気がいいという事は、夜の街が繁盛してましたから、
タクシーが儲かりまくっていたわけですね。
ですから当時のタクシーは、『遠距離じゃないと乗車拒否』なんて事は
日常茶飯事だったようですね。


ですからタクシーを止める時には手を振るのではなくて、
『万札を振る』というのが確実に止める方法だったそうですね。


太っ腹なお客さんなどは、千円の距離でも万札二、三枚を出し、
運転手さんがお釣りを渡そうとすると、
「いや、いらない。お釣りを貰うと、蕁麻疹が出ちゃうから」
なんという、お釣りアレルギーの方があちこちに出没したなんて話もありますね。


ですからタクシーの運転手さんも、
「最近、一戸建ての家を建てられたそうですね。
タクシーの運転手さんの給料は、そんなにいいんですか?」
「いや、この家は、お客さんのお釣りとチップだけで建てたんですよ」
そんな【お釣り御殿】なるものが実在したという話ですね。


そのためにはもちろん、営業努力も必要となります。
ですからタクシーは、国家公務員や経営者などの大物顧客を捕まえるために
今では考えられないサービスを提供してましてね。


例えばお客さんにお酒とおつまみを出したりとか、
『これ、どうぞお持ち帰りください』といって金券を渡すといった、
もう何屋なのか判らないようなサービスをしていたのも、バブル時代ならではですよね。


景気がよかったのは働く社会人だけではなく、
学生さんも今では考えられない贅沢三昧でしてね。
何しろ就職率が百%でしたから、就職活動は、とにかく売り手市場だったんですね。


企業は人材確保のために、就活生に対して手厚いおもてなしをしていたわけですね。
説明会に行くだけで、交通費一万円なんという、バイトと見紛うような話でしてね。
面接会場へリムジンでお出迎えしたり、内定者に車をプレゼントしたり、
最終面接の後、風俗に連れていったりなんという、
手厚いにも程があるだろみたいな企業も実際にあったんですね。


「ウチの会社は、内定者の皆さんには海外旅行に行ってもらうんですよ」
「それは凄いご褒美ですね〜」
「いえ、ご褒美ではなく、他の企業に目移りしないように、海外に隔離するんです」
こんな夢のような時代は、もうやってこないんでしょうかね?


微笑亭さん太
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