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2020年12月27日17:52

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「情熱の」というより、「魅惑の」チャイコフスキーガラ・・・京響特別演奏会

ぐすたふくんには、ちょっと肩透かし、かなあ。

京都 京都コンサートホール大ホール
京響特別演奏会「情熱のチャイコフスキー・ガラ」
広上淳一指揮 京都市交響楽団
(コンサートマスター 会田莉凡)
岡田 奏(ピアノ)佐藤 晴真(チェロ)三浦 文彰(ヴァイオリン)
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番変ロ短調 作品23
チャイコフスキー:ロココの主題による変奏曲 作品33(原典版)
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 作品35

全体的に広上さんのアプローチは、力瘤マックス、前のめりガンガン、という「情熱的」なものでは全然なくって、むしろ肩の力の抜けた、魅力的な旋律を十分に歌いましょう、というもの。だから、テンポも全体的に遅めで、じっくりと聞かせるという風情。

ただ、それで行くと、ピアノコンチェルトはかなり退屈(特に1楽章)。2楽章は逆に、ムード音楽と見紛うほどの魅力的な音楽の表情を見せるが、3楽章がまた欲求不満気味。これは、ソリスト自身の抒情的な音の美質に由来するのかもしれないけれど。

最後のヴァイオリンコンチェルトは、1楽章と3楽章のラストの盛り上がりで聴かせてもらいましたが、三浦さんのヴァイオリンがちょっと生真面目にすぎた感はありますね。もうちょっとはっちゃけて欲しかったかなあ。

その意味で、ソリストの中では佐藤さんの芸達者な歌い回しぶりが一番。でも、いかんせん曲が見劣りする。これはかわいそうだったですねえ。

そんなもんで、ぐすたふくんの期待が空回り、だったかな。昨日、うちの母親の代わりに聴きに行った娘も、「うーーーん」って言ってたので、あながち間違ってはいないでしょう。

来年は、広上さんの振る、それこそ「情熱の」第9が演奏されますように!
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