新宿のお店でCDを眺めていてクラシックの「グラズノフ]のコーナーに2つのボックスに目が留まった。
どちらも交響曲全集だが、1つは協奏曲も「コンプリート」(8枚組)と書いてあり、そちらを手にした。
正直こんなに(ロシアの作曲家なら当然のことかも知れないが)コンチェルトタイプの作品いろいろと書いていることは知らなかった。有名なのは吹奏楽ファンにお馴染みのサクソフォン協奏曲くらいだろうか。
因みにもう一つは6枚組でスヴェトラノフによる全集。こちらは持っているから買う必要はないのだけれど。
収録されているのはヴァイオリン協奏曲、ピアノ協奏曲(2曲)、サクソフォン協奏曲(弦楽合奏)、チェロとオーケストラのためのコンチェルトバラータ等々。
このジャンルでとくにヴァイオリン協奏曲やピアノ協奏曲はコンサート映えする強豪が控える。どうしても地味なグラズノフの作品は埋没してしまいがちなのがよく分かる。
でも、例えばチャイコフスキーと比べてどちらがよりロシア情緒が濃いのかな?と考えるとグラズノフののびやかな世界も悪くないなぁと思う。協奏曲の楽器のひとつにサクソフォンをセレクトしたのも頷ける。
面白いなぁと思ったのはピアノ協奏曲第1番。全11楽章と書くととんでもない作品に見えてくる。でも実態は「主題と変奏曲」だから突飛な作品ではない。因みに第2番は3楽章形式ながら短く迫力不足? 交響曲に比べたらこのジャンルへの関心は薄かったのかなと思えなくもない。
『ライモンダ』や『四季』も楽しんだので、あとは交響曲をじっくり聴いていきたい。
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