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2020年10月16日13:04

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エッセイ集596:「お茶の間政治学:Selective Memory」

<お茶の間政治学:Selective Memory>
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[日本学術会議の任命拒否と行政改革]
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総理による「日本学術会議」のメンバーの任命拒否問題に端を発し、政府はにわかに行政改革の一環として10億円の公費を投入している「日本学術会議」の在り方を見直すプロジェクトを発足しました。

[消費税増税と国会の身を切る改革]
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思い起こせば、平成24年に民主党の野田首相(当時)は党首討論で、自民党の安倍総裁に「消費税増税」のために衆院解散を約束する代わり国会としても「身を切る改革」が必要であるとして「国会議員の定数削減」を求め、安倍総裁も了承しました。

結局、安倍政権は選挙への影響を考え10%への増税をさんざん引き延ばした上に、衆参両院合わせてわずか4名の定員減でお茶を濁し、与野党とも今では「国会の身を切る改革」をすっかり忘れてしまったようです。

[Selective Memory]
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そして安倍政権を引き継いだ菅政権は、どうも政局の打開を図るためのご都合主義で「日本学術会議」を行政改革の標的として取り上げているようで、その一方で「日本学術会議」の改革とは比べ物にならない大改革である「国会議員の定数削減」はすっかり忘却の彼方のようです。

“Selective Memory”という英語がありますが、お茶の間から眺めていますと、それはまさにこういうことを指しているように思われます。
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