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2020年05月10日20:12

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「僕の妻はシャルロット・ゲンズブール」「誰がために」「ウイラード」&「ベン」

 …休日。いつものように、朝から洗濯。

 午前中、DVDでイヴァン・アタル監督のフランス映画「僕の妻はシャルロット・ゲンズブール」と、日向寺太郎監督の「誰がために」を。
 昼から、ダニエル・マン監督の「ウイラード」と、フィル・カールソン監督の「ベン」を観ました。



 ☆「僕の妻はシャルロット・ゲンズブール」(2001)監督 イヴァン・アタル 出演 イヴァン・アタル、シャルロット・ゲンズブール、ノオミ・ルヴォヴスキー、ローラン・バトー、テレンス・スタンプ、リュディヴィーヌ・サニエ、リオネル・アベランスキ

 パリに住む35歳のスポーツ記者イヴァンは、妻が一般人でないために日々の生活で悩まされ続けている。彼女は有名女優のシャルロット。
 2人で外出すると、イヴァンは彼女がサインや写真をせがまれるところを目の当たりにする。彼らは、深く愛しあっていながら落ち着いて出歩くこともままならなかった。
 そんな中、シャルロットが新作の撮影でロンドンへ発つことに。その共演相手が名うてのプレイボーイのジョンと知ってますます気が気でないイヴァンは、週末を利用してロンドンへ飛び、シャルロットの撮影現場を訪れるのだが……。


 原題は、ズバリ “ 僕の彼女は女優業 ” 。…この時、実際にパートナーであるイヴァン・アタルによる監督・脚本で、女優を妻に持つ男の四苦八苦を描くロマンティック・コメディです!

 …まぁ、言ってしまえば「おのろけ映画」です!(笑)

 ただ、映画の中のイヴァンはスポーツ記者ということになっていますが、実際は彼も俳優さん。だから、実際の2人の生活は違うんでしょうけど。(笑)

 …しかし、とにかく、まぁ、“ ララバイ・オブ・バードランド ” で始まる、歴代の名女優のポートレートのオープニングのようなお洒落なセンスで、全体に粋な映画に仕上げられて、楽しい一本でありました。

 シャルロット・ゲンズブールの可愛らしさ、絶頂期ですッ!
 彼女のトレンチコートの着こなしにはヤられちゃいましたね。さすが、ジェーン・バーキンの娘さんです!


 そのシャルロットも、今ではイヴァン・アタルとの間に3人の子供をもうけて、幸せそうです。



 ☆「誰がために」(2005)監督 日向寺太郎 出演 浅野忠信、エリカ、池脇千鶴、小池徹平、宮下順子、烏丸せつこ、小倉一郎、眞島秀和、菊地凛子、香川照之

 昔ながらの面影をわずかに残す東京の下町。報道カメラマンだった民郎は、父親の急死により写真館を継ぐことになった。
 ある日、幼なじみのマリが友人の亜弥子を連れてきた。亜弥子と民郎は一目で惹かれあい、やがて亜弥子は妊娠する。
 しかし、幸せな日々も束の間、亜弥子は見知らぬ少年によって殺されてしまう。「なぜ 亜弥子が?」民郎はやり場のない怒りと悲しみから失意の日々を送る。
 そんな中、少年が思いの外、軽い刑で少年院を出所したことを知る……。


 黒木和雄監督の助監督をしていた日向寺太郎の監督デビュー作品です。
 …絵の感じが、だから黒木和雄の映画を見ているようでしたねぇ。

 言いたいことはとても分かるし、伝わっては来るのですが、如何せん映画の語り口がつたない、と言うか、たどたどしいと言うか。…もっとケレン味、っつうかもう少し練れて欲しいと思いました。

 …正直で、真っ直ぐ過ぎる人となりであろう日向監督の持ち味なのかも知れませんが、ね。



 ☆「ウイラード」(1971)監督 ダニエル・マン 出演 ブルース・デイヴィソン、エルザ・ランチェスター、アーネスト・ボーグナイン、ソンドラ・ロック、マイケル・ダンテ、ジョディ・ギルバート、ジョーン・ショウリー、ウィリアム・ハンセン

 ウイラードは気弱で人づきあいが苦手な青年。父親は会社経営者だったが、アルという男に乗っ取られて死んだ。そして、ウイラードはアルが経営しているその会社に勤めていた。アルには執拗に苛められていたが、年老いた母との生活を守るため、黙々と勤め続けていた。
 ある日、ウイラードは母親からネズミ退治を頼まれたが、殺すことが出来ず、密かにパン屑を与えて飼い始めた。やがて、ウイラードはネズミたちを調教し始めるが、その中に白いネズミと黒いネズミがいた。
 ウイラードは白いネズミをソクラテス、黒いネズミをベンと名付けて可愛がり、会社にも連れて行くようになる。だが、倉庫に隠していた2匹のうちソクラテスが見つかってしまい、アルに殺されてしまった。ウイラードはベンと共に復讐を誓い、その夜、数百匹のネズミと共に会社へ向かった。
 だが、その復讐劇は、ウイラードにとっても悲劇の始まりだった……。


 スティーヴン・ギルバートの小説「鼠男の手帖」の映画化です。…鼠男って。(笑)

 70年代臭がすさまじいなぁ!こいつぁ、演出も音楽も、これぞ70年代って感じ。(笑)
 …てっきり動物パニック映画かと思っていたのですが、どちらかと言うと心理ホラー寄りですね、コレは。

 主演のブルース・デイヴィソンのひ弱なルックスに繊細そうな表情、ちょっと神経質そうなキャラクターがいいですねぇ!

 あと、何気に豪華な配役陣。…ひさしぶりに見たなぁ、エルザ・ランチェスター。いいですねぇ!
 アーネスト・ボーグナインも、暑苦しさは相変わらずです!



 ☆「ベン」(1972)監督 フィル・カールソン 出演 リー・ハーコート・モンゴメリー、ジョセフ・カンパネラ、アーサー・オコンネル、メレディス・バクスター

 ウイラードの死体が家で発見された。状況からネズミに襲われて死んだものと判断され、続いてパトロール中の警官が襲われた。
 巡査部長のカートランドは市全域に非常線を張ったが、ネズミたちの行方はわからなかった。
 その頃、ウイラードの家の近所に住んでいるダニーという少年が、家に入ってきた一匹のネズミと出会っていた。病弱で友だちのいないダニーにとって、そのネズミはかけがえのない友だちとなったが、やがてダニーは、そのネズミが警察から追われているベンであることを知った。
 だが、ダニーはベンたちにも生きる権利があると思い、母や姉のイブ、そしてカートランドにもベンの存在を隠し通した。
 ベンもそのことを理解した様子で、ダニーだけは信頼していた。しかし、ベンを追う者たちの手は次第に伸びてきていた……。


 前年製作の「ウイラード」のもろ続篇です!…まぁ、ハナシはまるっきり独立しているので、続きと言ってもあんまし関係アリマセン。

 今回は、ネズミのベンと心臓に欠陥のある幼い少年との友情物語です! …にも拘わらず、前作よりも造りはしっかり “ 動物パニック ” 映画の体になっています。(笑)

 そして、この映画の売りは、なんと言ってもマイケル・ジャクソンが唄うテーマ曲「ベンのテーマ」ですッ!
 当時、目茶苦茶ヒットしたもんなぁ。…ああいう形で、映画の中でフューチャーされてるとは思いませんでしたねぇ。
 「ベンのテーマ」…改めて、良い曲だと思いました。

 

 
 



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