気が付けば、この日記でもブックカバーチャレンジをやっている自分に気づく。
が、ステイホームの連休中で、大して記しておくべき事柄もないので別にいいだろう(^^;
今回Facebookで紹介したのは、幕内秀夫さんの「変な給食」という本である。
粗食を薦めるこの著者が、全国の給食の献立の中から「これはいかがなものか?」と思われるものをピックアップしてその問題点を指摘するものだ。
この本の興味深いところは、実際にそのメニューを再現してアルミトレイの上に載せて見せ、ビジュアル的にその「変」なところが伝わるようにしている点だ。
食べ合わせがどう見てもおかしかったり、砂糖と油まみれだったり、あまりにも貧相すぎたり、これはお菓子か?居酒屋メニューか?みたいなものがあったり。
しかも、それを73点も紹介しているのだから、その執着心というか、何かを伝えようとしている熱量がよくわかる。
そして、ご飯を主食とした著者の考える理想的な給食についてもわずかながら載せてある。
新潟県三条市で実施しているものだが、これが純然たる和食で「確かにこれならバランスが良さそうだな」と一目で分かるものになっている。
よく考えてみれば日本はコメの自給率が極めて高い国なのだから、それを給食で使えばいい、という考えに落ち着く。
「変な給食」として挙げられている献立は、ほとんどが小麦粉などの粉ものから作られていることに気づくのだ。
学校給食の歴史を紐解けば「海外で余った小麦粉の消費を目的として、日本の学校給食向けに輸入したのが始まり」という話にたどり着くので、きっと今も給食には小麦粉を使う、という不文律があるのだろう。
私が小中学校時代の過半を過ごした飛騨高山では、ご飯とパンの給食がほぼ1日おきとなっていた。
それまでパンとソフト麺がほぼ100%だった神奈川県藤沢市の給食に比べておいしく、量も充実していたことを思い出す。
ご飯から組み立てていけば、きっといい給食が出せるのではないだろうか?というのが私の感想である。
別に、深く考えなくてもこの本は変な給食の再現写真を見ているだけで楽しい。
出版から10年以上を数えており店頭で目にすることは難しいかもしれないが、見かける機会があれば是非おススメしたいと思っている今日の私であった
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