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2020年02月20日22:04

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【映画感想】真昼の決闘 ('52)

フレッド・ジンネマン監督、ゲイリー・クーパー主演の『真昼の決闘 ('52)』を観ました。

初めて観たのは十代の頃、普通に戦争映画や西部劇を楽しんでいた頃だったので、この作品のただならない雰囲気には戸惑ったのを良く覚えています。

実際、私の世代では西部劇全盛期を知らないわけで、それでも市場に残っている作品と言うのはただ決闘や撃ち合いだけが売りの単純な作品ではなく、時代を越えて残るだけのメッセージやテーマを備えた作品が多く…

意外と『痛快』なだけの西部劇って観てないのかも…なんて事を思ってしまうほど、この『真昼の決闘』と言う作品はメッセージ性が強くて、時代を越えて訴えるものがありますね。

監督は、当時ハリウッドに吹き荒れていた『赤狩り』とは関係ないと明言しているようですが、そんなわけ無いですよね。あるとしたら『赤狩り』に限らない、普遍的な弾圧と戦う者が直面するジレンマの物語だと言う事でしょう。

ところで、以前観た時には気にならなかったのですが、今回はやけに気になったのはゲイリー・クーパーとグレイス・ケリーの歳の差カップルです。まだハタチそこそこの若く可憐で妖精のようなグレイス・ケリーに対して、親子ほどにも歳の差があるゲイリー・クーパーですよ。オジサンとしては不穏な気持ちになると言うものです(笑)

ま、それはともかく映画史に残る名作であるのは間違いなく、何度でも観られる傑作ですね。あのリー・ヴァン・クリーフがこの作品でデビューしているのも見逃せません。
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