先日、ひびき型音響測定艦の3番艦「あき」が進水したと言う記事がありました。
潜水艦の音紋を取ると言うただでさえ珍しい艦種ですが、形状も珍しい双胴の大型艦です。
双胴船は横安定が非常に良くて、ヨットなどの高速化に寄与します。
しかし、この船は最大船速11ノットと普通に競技用ヨットに負ける程度の速度です。
荒天時に進路を確保する為の設計です。海洋音響装置は平時に準備するための艦船で、
速度が速いと音響測定が困難になるので速力は必要ないのでしょうね。
アメリカ海軍も胴形状の船体を採用しているのですが、それまでの双胴船の建造実績は
唯一日本の調査船だけだったので、建造開始はアメリカの方が随分早かったのに、
完成はひびき級の方が早くなってしまいます。
アメリカでさえ5隻しかない船を日本は3隻も持つ事になります。
戦争は平時から始まっているのは確かなようですね。
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