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2020年03月07日13:29

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巨大像のスケッチ、そして目に見えないもの

出入りの図書館は休み、学校も休校。
予定していた文化行事もほぼ中止である。

世間は、このやっかいな目に見えない敵のため
日常を変えざるを得ない。
当初は、3月も半ばに入れば収束に向かうだろうと
暢気に構えていたが、
時間の経過とともに形相は深刻さを増している感がある。

私の周りには、
非常に用心して家に閉じこもっている人と共に
毎日忙しげに出歩く70歳など、
さまざまである。

夏目漱石の門下生で、
科学者で随筆家でも一流であった寺田寅彦は、
  「ものをこわがらな過ぎたり、こわがり過ぎたりするのはやさしいが、
   正当にこわがることはなかなかむつかしいことだと思われた。」
と、浅間山小爆発に遭遇した時の随筆で語っている。

まさに、と思う。
世間が一番戸惑っているのは、
どの程度怖がるべきが正当なのか 判断できないからだ。

とそんなことを思いながら
バスに乗るときは出入り口の換気の良い座席に座り
咳をしている人からは気づかれないように離れ
マスクをして外出し、帰宅したらゴシゴシ手を洗い
ガラガラと音を立ててうがいしている。
のどの奥深くまでうがいしようとして
むせて苦しい思いをしたことも数回ある。
むしろ誤嚥性肺炎の心配をした方がよさそうだ。

そんな日々、良いお天気に誘われてスケッチにでた。
目的地は、かねてより描きたいと思っていた、
白鳥国際会議場のスフォルツア騎馬像。
ダ・ヴィンチの幻の像である。

8mほどの巨大さゆえ、
ブロンズでは馬の脚が重力に耐えられず
FRP(強化繊維プラスチック)で作った純白の像。
地上からではの腹裏が眼前に迫り、絵になりにくい。

おりからイベント中止で無人化した広い建物の2階から、
右側面の全体像をスケッチする。
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騎兵の頭部と右手は4Bの柔らかい鉛筆で
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騎兵の右脚と馬の頭部は0.5mmのシャープペンシルで
レリーフも少し念入りに描いた。
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近々、この像の左側面を描きに行こう。
その頃には感染者の増加傾向が下降していることを願っている。
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