騒がしい発声練習を終えて楽屋に戻ると、
みんなで、私の姿を、探してた?!
ってことは・・・、
「え〜? この声、望子さんだよね〜」
「どこでやってるんだろう」
「モニター画面にいないよ」
「舞台上じゃないんだ。どこだろう」
「なんかすごいね〜
」
「ほんとに〜」
とか言ってたんだーーー
だけど、どうして?
だって、客席の一番後ろでやってたのに。
ん? もしや?
私は楽屋をとび出て、
再び客席に向かいました。
私が、さっき、変な声を出していた、
その天井あたりを眺めてみると・・・
あれかっ?!
天井の角にある、何かちょっとした機械・・・。
あれがマイクだーーーーーっ!
なんでこんなところにあるのよ!
・・・いやいや、そんなことが問題ではない!
ということは、私、もろにマイクに向かって、
「あえあえ、おうおういえうああい。
あーえーあーえーおーうーおーうー・・・よしっと。
おいえ、おおあいいあういうあいあんあいいーいあいあ・・・」
なんていうのを大声で!
いろんな音で、1時間近くやっていたのだ
それもマイクを通して、より大きくなった声で
・・・たぶん楽屋では、
そのうるささに、何も手に付かなかったはず。
あ〜〜〜、ごめんなさーい
あせって、楽屋に戻って、
「あ〜〜、みんなゴメン
あれ、まさかマイクなんて思わなくて、
のどの調子も悪かったから、聞こえないように、あ、いや、
聞こえちゃったんだけど、あの、ホントにごめん」
と謝ったものの、
申し訳なさと恥ずかしさで、話が支離滅裂
なんとなく居づらくて、女子楽屋を出たら、
男子楽屋から出てきた役者さんと鉢合わせ。
「あ、あの、さっきまで、私の声聞こえてました?」
「ああ・・・、はい(笑)」
(うわ、全部のスピーカーから流れてたんだ・・・当たり前か・・・)
「す、すみません」
「いやいや、珍しい発声法だなぁって」
あああああ、やっちゃったよー、恥ずかしいよー
それ以来、大きな劇場の時の声出しは、
まずマイクのチェックからスタートするようになりました。
あ、ちなみに、先ほど出てきた「あえあえ言葉」、
何を言ってたかわかります?
考えても無駄だと思います。
絶対にわかりませんから(笑)
答えは明日に
<つづく>
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