私の本の空白は
著者 近藤 史恵
病室で目を覚ました一人の人間。
頭の中には何の記憶もない。
自分の体を触ってみて、
「自分は女なんだ」と思う。
看護師に名前を呼ばれて、
「みなみさん ? それは名字? それとも下の名前? 」
と、アレコレ戸惑う本人の心理描写が面白かった。
病室に入ってきた男が
「僕は君の夫だ 」
と言うが、どうも実感がない。
記憶が無いのに
好きな男とは違う、と感じる。
結論
しょーもない 顔だけの男を好きになり、「結婚しよう」と言われ、二千万もの金を渡すが、 婚姻届に記入されていたのは男の兄の名前だった。
責任を取りたくない弟の しわざで、最初から兄の名前で彼女に近づいた。
弟の方と結婚した つもりが 書類上は兄の正式な妻になってしまった。
その兄が 彼女に惚れてしまって、そのまま 夫婦になろうとする、
と言うネタが 明かされるまでに グダグダと あれこれある、という話。
私にとっては 新ネタだった。
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