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2019年03月09日23:18

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[趣味]暗い夜、星を数えて

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明日は朝からずっと忙しそうだから前倒し。
勝手に週刊連載TL「俺の本棚」、第170回。
今回はこれ。
彩瀬まるさんの『暗い夜、星を数えて 3.11被災鉄道からの脱出』。
裏書きはこんな感じ。


遺書は書けなかった。いやだった。
どうしても、どうしてもー。
あの日福島県に向かう常磐線で、作家は東日本大震災に遭う。攪拌されるような暴力的な揺れ、みるみる迫る黒い津波。自分の死を確かに意識したその夜、町は跡形もなく消え、恐ろしいほど繊細な星空だけが残っていた。地元の人々と支え合った極限の5日間、後に再訪した現地で見て感じたすべてを映し出す、渾身のルポルタージュ。


寡聞にして初見の作家さんでした。
プライベートで福島県を訪れる際に、偶然東日本大震災に遭ってしまった彩瀬さん。
自身も被災者である現地の人々に助けられ、無事に生還します。
その後ボランティアなどで再訪しますが、被災地の住人の間にも深刻な溝が生まれていました。


あの日実際に被災地では何が起きていたのか、「余所者の作家」だからこそ感じた違和感を、しっかりと書いてくださった作品だと思います。
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