mixiユーザー(id:5691043)

2018年12月08日14:06

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劣化

貴の岩が引退を表明したという。まあ、随分前から関心を失っていた・・・と言うかウンザリしていた相撲のことなのでどうでもよいと言えばソウなのだが、日馬富士暴行事件が一年かけて暴力まみれの最も下らない形で一巡決着した感はある。まるで、クリスティの「そして誰も居なくなった」みたいではないか?
私が相撲に嫌気がさしてきたのは何時のことか具体的には忘れてしまったが、ココ十数年のことだけでも、弟子殺し、暴力団問題、八百長事件、無気力相撲問題、 朝青龍事件、女は土俵に上げない問題、無数の暴力事件・・・と数え上げたらきりがないほど”ウンザリ”する問題が次から次へと起こってきたように思う。しかし、考えてみると私がウンザリしたのは、問題ソノものやソノ数の多さではなくて、そう言った問題が起こるたびに相撲協会や横綱審議会と言った相撲を支える組織が示す対応の御都合主義的ないい加減さだったように思う。”伝統”とか”国技”だとか”神儀”だとか言ったものを盾に、自分たちに都合の良いように事態をご都合解釈して物事に対処してきた付けが溜まりに溜まってもう無理の限界に達しているように思う。
私は”伝統”も”国技”も”神儀”も否定するつもりは全くない。しかし、そう言ったものを”大事”にしたいのであれば、現在の相撲の運営形体は明らかに矛盾している。国技といいながらモンゴル力士に頼り、頼りにしながら彼らを使い捨てにし、”格闘技”だといいながら”お行儀のよさ”とか”品格”と言った妙な拘りにしがみつき、神儀を自認しながら開かれた興行での土俵に女性や暴力団幹部と言う形式的理由だけで特定の人間を無条件に拒否し、etc. etc. etc. 運営が矛盾し行き詰っていくのは目に見えている。
今回の問題に限って言えば、根底には貴乃花(及び彼に共感する者)の現在の相撲への危機感とその対応としての”相撲道”と言ったものへの回帰意識があったと思う。しかし、既に積み上がってきた矛盾は、相撲という文化・組織の現状を、貴乃花などの思う”相撲道”などは、自力では受け入れることも排除することも出来ないという自縄自縛の状態に劣化させていた・・・と言う事だと思われる。その意味で、今回の日馬富士から貴乃花を経て貴の岩の全く無意味な総引退に至る事態も当然で必然の流れだったといわざるを得ない、と思う。

最近のオーディオ、ビデオ機器の操作は例外なくリモコン操作が基本として考えられているらしい。それは、それで構わないとは思うが、時には機器本体で操作する方が便利なこともある。特に、ディスク関係の機器ではディスクの出し入れは人の手で直接本体に触れて行うので、ソノ前後の操作についてはリモコンより直接機器で操作するほうが自然でもあり便利でもあることが結構ある。
昔の機器では、基本的に機器に備わる機能の全ては機器本体だけで操作することが可能なようにボタン類なども配置されていて、リモコンはそれらに対する補完的役割を果たす・・・と言う位置づけで機器が設計されていたように思う。しかし、最近は困ったことに、機器操作の基本がリモコン操作に集められていて、本体だけでは機械の全ての操作は出来ない・・・・と言うものがある。更に困ったことに、出来る機能と出来ない機能がリモコンと本体に分かれていて操作ごとに本体とリモコンを選んで使用しなくてはならないものもある。恐らく、多様な機能の操作を全て本体で賄おうとするとボタン・スイッチ類を本体上に置くことが必要になり、デザイン上かなり煩雑・複雑になる・・・・と言った理由だと思われるが、これはリモコンが故障すると本体(の機能の一部)が使えなくなる・・・・と言う機器本来の使用の趣旨から見れば明らかに本末転倒の矛盾を生じている。
機能とスイッチ・ボタン配置の問題などに関しては、機器の種類などによってもかなり異なることもあり、デザイン上の問題も解決できるものも多いように思うが、最近の機器では明らかにこう言った工夫・手間を省いて一律リモコン集中方式に流れている機器が多いように思われる。そして、より深刻な問題は、こう言ったリモコンと本体への機能分割と言う問題での手抜き・考察不足は一種の象徴であり、機器本体の設計・仕様・製作等全般にも同様の手抜き・考察不足が蔓延しているのでは無いかと疑われる点のように感じる。その結果は、ユーザーに”便利な”機器ではなく、機器に”便利な”ユーザーを要求する機器設計の思想であり、そう言った機器が実際蔓延している様に思う。

・・・・・・で、関係のない話だが、リモコンの修理の話。大抵のリモコンはある程度(本体機器の寿命より短い)時間がたつと大抵故障する。理由は様々だが、多くはボタン接点の接触不良である。リモコンは密閉している様で、実際には密封されている訳では無いので、長い時間のうちには、内部に手の油脂やらゴミなどが入り込んでボタン接点を接触不良にする。それらは、リモコンを分解して(分解は大抵少々厄介だが・・・)、内部を掃除してやると回復することが多い。しかし、更に時間がたつとそれでも回復しないような故障をほぼ例外なく生じる。それらの多くはボタン押下に使われている伝導性ポリマーの劣化であることが多い。ポリマー中の伝導性成分が長い間の空気酸化などで劣化して機能しなくなることによるのだと思われる。そういう場合には、ボタンの接点部分に小さく切ったアルミホイルを接着してやると、接点機能を回復する。ちょっと、手間入りではあるけれど、こうすればリモコンも結構長く使える。我が家でもう直ぐ30歳を迎える最古参のステレオ・アンプのリモコンもコノ手の継ぎ接ぎで結構元気に生き延びている。
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