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2018年10月25日18:21

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ダホンを試乗してきた

こないだからちょっと気になってた折り畳みのダホンの dove plus と K3 を試乗してきた。
つうても和田サイクルなので近所だが。

ダホン(DAHON)とは、ホンダの業界用語では無くアメリカの折り畳み自転車メーカーだ。創始者のDavid T. Honさんの名前を縮めた社名だ。ハンさんは香港生まれの中国系アメリカ人。生産は台湾だったが最近は中国本土でも行ってる。
ボトムブラケットの前方に垂直のヒンジを持ち、シートポストを沈め、ハンドルをナナメに折りたたんでから、全体を二つ折りにする形式で、世の中の大半の折り畳み自転車と同じ形式であるが、多分、この形式を発明?したのがハンさんなんだと思う。
或は、技術的に確立したのかな。もっと昔からあるような気もするんだがはっきりしない。

このスタイルの利点は、BBから後輪までを畳まないため機構が簡単であること、それと例えヒンジが緩んでしまっても走りにくくなるだけで転倒することが無い。
数十年にわたって改良を続けている。
この方式の欠点は、 BROMPTON 系の縦方向を含めた折り畳みスタイルに比べて全長が小さくならないこと。そして、ヒンジ部分の剛性がどうしても不足し、ふらつきが残る事。
構造が単純であることは低コストという点で有利であって、低価格の商品を主体に展開してきた。しかし、都市生活者の増加とともに折り畳み自転車が注目されるようになって、縦方向折り畳みのややスポーツよりの製品が成立するようになってからは、ダホンも高価格化路線を模索するようになった。従来の横方向折り畳み式に加えて縦方向、縦横混在タイプなどの商品も展開する。しかし、横方向タイプで構造のシンプルさを生かして軽量化に走るモデルが人気を呼んだ。

現在、安い折り畳み自転車は1万円を割り込むような中国製ノーブランドモデルもある。
無論、安全性に問題があるようなものもある。しかし、こういうのは車重が下手をすると20キロ近くある。よく、チェインリングの径が小さいのでスピードが出ないというコトを言う人があるが、この重さでチェインリングを大きくしたら動かない。w

今回試乗してきたのは、dove plus と K3 だが、これの車重はそれぞれ、7キロと8キロだ。カタログには、6.97Kg/7.8Kg と書いてあるけど、ペダルとか含まれないし。
こういうのを6キロ台とか書くなよ…
とは言え、普通15キロはある安物の折り畳みとは次元が違う。
ブロンプトの普通のが13キロくらい、バーディが11キロくらいだ。
しかし、これと単純に比較はできない。ブロンプトやバーディは圧倒的に乗りやすく速度もでる。これらなら、時速30キロ台で走れるが、 dove plus と K3だとかなり怖い。
一万円以下ので試すのはやめた方がいい。死にたいなら別だが。

しかし、折り畳みを自宅保管の都合だけで利用するならいいが、旅先に持ってって使いたいとなると荷物がコンパクトになる事以上に軽い必要がある。
実際、ワシはバーディやM-5compact(リカンベント折りたたみ・15キロ)を電車にのせて使ってみたが、荷物の中心になってしまう。自転車旅行の一環として輪行を楽しむのであれば許容範囲だが、ついでに自転車を持ってゆくか…っつうワケにはいかない。
そういう意味でもっと気軽に電車で持ってく使い方ができないかと思ったワケだ。

dove plus と K3 は14インチだ。dove plus は変速なしで K3 は外装3速。
14インチの自転車と言うと知ってる人は、パナソニックのトレンクルを思い出すだろう。これは車重が約7キロなのでdove plusとほぼ同じ。ただしトレンクルはチタン製で275,000円(税抜)だ。dove plus と K3は、7万円と8万円くらい。アルミだけど。
重さが同じだから、トレンクルの廉価版とみなすこともできる。
しかし、トレンクルにも乗ったことがあるが、もうちょっと走りやすかった。フレームの剛性が違う。おそらく、数キロ走ると疲労に明らかな違いが出てくると思う。

また、dove plus は、車体が短いせいでハンドルまでが近くかなり乗りにくい。これは身長の問題で、ワシは175くらいだが、それには小さすぎる。
K3はちょっと大きくてフレーム剛性も高く、明らかに乗りやすかった。多分、買うならこっちかな。ギア3速は無いよりましだが、気休めだからそこがポイントではない。
とは言え、車体の重さは期待値よりは重かった。折り畳み時の大きさもいまいち邪魔なサイズだ。網棚に乗せるとか、混んだ車内で膝に乗せるとかぎりぎりできるかできないか。
走行性能も不満がある。夜の見えにくい路面や荒れた路面では小径車は神経を使う。
そういう意味で今回は買わないかな…と思う。

ところで、市場ではこのダホンモデルとほとんど同じモデルが、ルノー(RENAULT)自転車として売られている。しかし、これはダホンのOEM製品だ。
ルノーは元々は自転車を作っていた。でも今は作ってないんでないかな。
いろいろモデルごとに違いを出したりして工夫しているが、OEMだと余分なコストがかかる。買うならOEM元がいいと思う。一般に微妙にコンポーネンツとかの品質が良いものが使われている。


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