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2018年08月11日01:32

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CD Analogfish , MONO NO AWARE , ShadowParty

Analogfish “Still Life”
MONO NO AWARE “A H A”
ShadowParty “ShadowParty”

Analogfish
個人的に今の日本のロックシーンで一番信頼できるバンドの三年ぶりの新作。
これがまた期待通りの素晴らしさ。 
と言っても、フェスでみんなで踊れて最高!的な音とはまったく別な次元、
すなわち、今、欧米で主流の打ち込みR&Bやラップ、ポストロック、
ジャズテイスト、アフリカンなリフといったものを上手く取り入れ、
洗練されたメロウで、グルーブを感じる音です。
従来のギター下岡のシンプルなリフがを重ねるクールな曲、
ベース佐々木の山下達郎ばりのメロウなメロディラインの曲といった持ち味に加え、
今の洋楽テイストな音をきっちりと消化し進化させてきました。

まずは冒頭の3曲、1曲目のオートコーラスを駆使した斬新なアカペラ、
2曲目では前作から導入し始めたアシッドジャズのループに載せたクールな楽曲、
3曲目のイントロのギターのカッティングが清涼感?溢れるファンクなAOR、
タイプの違うこの3曲の三様の出来の良さが本当に素晴らしい。
それぞれの従来の持ち味である下岡の7曲目、佐々木の6曲目も安定の良さですが、
8曲目の佐々木曲がまるで下岡曲のような洋楽テイストなのも驚き、
バンドの方向性がブレてないのがよくわかる曲になってます。
最後の曲の”この街は平和に見える”というバンドの綺麗なコーラスに対し、
ゲストのラッパーのリリックがアフリカンなギターリフと呼応するかのように
不穏なのも印象的。

歌詞も全体的に、好き同士な二人、繰り返される毎日、平和に見えるこの街の中で、
普通に恋愛し生活し働く大人なら感じる、
どうしても一つになりきれない相手や社会への違和感という微妙な感情を
歌っているところに、このバンドの今の社会や人間の本性に対する意識の高さを感じます。

小難しく長々と書きましたが、
シンプルに ”大人”のメロウなロックとして、オススメな作品。
もちろん大人だけでなく若い人にも聴いて欲しいです。
来月のレコ発ライブは久しぶりに見に行かなければ。

↓夏にぴったり、3曲目”Sophisticated Love”
イントロのカッティングでグッと引き込まれます。ベースラインもユニーク。
でも歌詞は、♪どうにかなってしまいたいのに、どうにもなれない二人♪と微妙な関係。
https://www.youtube.com/watch?time_continue=1&v=1iBH1jbIZLg




MONO NO AWARE
八丈島出身のボーカルとギターを含む四人組、
昨年四月のデビューアルバム(17/5/7日記)が素晴らしく、
LIVEでも(17/9/10日記)しっかりした演奏を見せてくれた期待のバンド、
早くも2枚目のアルバムが。

相変わらずの人を食ったユニークな歌詞、
日本語の言葉の響きを大事にした韻の踏み方、
曲中でコロっと変わるガレージロック、ストレンジポップ、プログレや
時に童謡的だったりするアレンジ、今作でも十二分に堪能いたしました。

今作ではリード曲 ”東京”で 
♪ここは東京 僕の東京 そして色づく東京♪ と
東京(=故郷・八丈島)賛歌を歌い(東京だけど曲調はトロピカル)、
ラストの”センチメンタルジャーニー”では
♪愛してるよ、あなたがいて僕がいた、
 会いに行くよ その時はいずれ来る気がした♪
と真正面から愛を歌うスケールのでかい曲と、
どちらもよりたくさんの人に届くことを意識した曲があり、バンドの成長を感じました。
若いんだから斜に構えるだけではなく、多少はウケたいという色気があるのも結構結構。

と言っても”DUGHNUTS”の 
♪穴のないドーナツを食べる時に心がけるべきところは穴があったことに感謝すること♪ や 
”勇敢なあの子”の
♪校長先生に逆らって〜、 闘争本能に従って〜♪ 
みたいにふざけたところは健在。

今の若手では楽曲歌詞共に抜群の個性と
まさに”もののあわれ!”をわかってるかのようなセンスとユーモアを持ち、
それでいて自然体の彼ら、今後も大いに期待できる楽しくもいい作品でした。
オススメ!

↓“東京”を歌っているのにどこか懐かしく、そしてこれ東京?ってくらいトロピカル。
牧歌的なメロディなのに、間奏やアウトロはかっこいいし。
歌詞の♪飛びだせば見つかるのに見つけなきゃ飛びだせない♪もよろし。
三年前に遊びに行った八丈島を思い出すMV。
https://www.youtube.com/watch?v=BzJGdIlUOdc



ShadowParty
大好きなDEVOとあんまり好きじゃないNEW ORDERの
死亡したり脱退したオリジナルメンバーの助っ人メンバー二人ずつからなる
まさに”影のパーティー”である四人組のデビュー作。

いずれもオリジナルメンバーではない(世代も若いし)ので、
両バンドらしさがたっぷりという感じではないけども、
その辺りにリスペクトを感じるギター多めのNEWWAVEサウンドで
キャッチーなメロディ、DEVO的なドラム、80s的なストリングシンセや
90年代のパワーコードロック(好きなレンタルズに参加していたメンバーも)
なんかが上手く絡み合って、程よくポップに仕上がってます。
個人的にはDEVOのようにもうちょい遊び心があれば。

まあ、そんな感じの、その辺が好きな人向けのバンドです。

https://www.youtube.com/watch?v=UbUP8U_WPRA



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