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2018年08月07日21:45

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カラー図解 アメリカ版 大学生物学の教科書 第2巻 分子遺伝学  <読書メモ>

デイヴィッド・サダヴァ (著), 丸山 敬 (翻訳), 石崎 泰樹 (翻訳) 新書版(ブルーバックス) – 2010年刊

新書版とはいえ400ページもあると中々の読みでがある(苦労した第1巻は300ページ)。昔高校で習ったメンデルの研究意義について書かれた第6章は何とか少し理解できたが、その後の章で遺伝子レベルでの複雑な仕組みについては十分理解できたとは言えなかった。

昔何かの本で「利己的な遺伝子」という言葉知った。その詳しい内容は分からないが遺伝子にあたかも意思があるような表現が気になっていた。本書を第1巻、第2巻と読むと、複雑な発動機能と制御機能を備えて生化学的活動をする遺伝子があたかも何かの意思をもっているかのように思えてしまった。

生命体を「遺伝子の乗り物」と捉える考え方もあるらしい。遺伝子間の競争に勝つためすべての遺伝子が自分の乗り物である生命体の改良をし結果生命体が進化したと言われると確かにそんな気もする。乗り物の改良競争に勝ったのがヒト遺伝子であるが、この遺伝子は性格が悪く、他の遺伝子の乗り物を抹殺するだけでなく同じ仲間の乗り物抹殺しようとする凶暴な性格の遺伝子である。ただ、この遺伝子の乗り物も一番改良されていない原核生物や他人の乗り物を乗っ取って自己増殖するウィルスに滅法弱いというのも何かの因果なのかもしれない。

読書メモと銘打っている割に内容についてほとんど記すことができなかった。それでも懲りずに第3巻にチャレンジしている。

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