最近、じっくり漫画を読むことが少なくなった。
以前は毎日必ず30分以上、寝る前とか、移動時間などに呼吸をするがごとく読んでいたのに。
他のことで時間を取られて、漫画と少し距離ができてしまっていた。
その隙間を埋めたくて、私は出先で時間をつぶすとき、よく漫画喫茶を利用する。
昨夜の午前0時前、中野の街に放り出された。
動画配信サービスの生放送イベントへ遊びに行っていたのだが、配信が終わってスタジオを出たら、もう夜の23時30分を過ぎていた。
終電は無い。
どうしよう。
とはいえ、本心はそんなに悩んでいない。
その日、遅くなるのは何となく予想できてたし、都心なら始発までの居場所はいくらでもある。
悩むとするならば、朝まで時間をつぶす方法に何を選択するかぐらいのもんである。
で、定番の漫画喫茶に逗留を決定。
始発が動いたらすぐ帰ろうと思っているので、あと4時間くらいか。
しばらく落ち着いて漫画を読んでなかったから、こんなに良い環境で漫画が読める時間と機会を得られて、逆に嬉しい。
しかもなんと、私が今回入った店には、以前から読みたかったコミックスが置いてあるじゃん。
どこの漫画喫茶にも置いてなくて、買うのもちょっとためらっていた作品だったので、本当にラッキーだぜ。
漫画は本当に面白い。
読み手にとっては単に娯楽や暇つぶしなのかもしれないが、作者が作品に向かう姿勢は真剣そのものだ。
中途半端に生み出されてくる作品なんて何一つない。
色々な思いや苦労がコマの向こう側から伝わってくる。
そう思うと、ドリンクバーとパソコンが完備されながらリクライニングチェアで静かに漫画を読めるこの真夜中の空間は、なんと贅沢な場所なんだろう。
最初は「ちっ、フラットシートは満席かよ」とか不満に思ったけれど、そんな気持ちも自然と蒸発していった。
翌朝6時過ぎのスクランブル交差点。
眠らずに読書を続け始発電車で帰るつもりが、一気読みの途中で意識が喪失。
あぶねー、念のため10時間パックで申し込んでおいてよかった。
【フラットシートが一杯で他のリクライニング席やオープン席やマッサージチェアとかを選ぶときに迷ったときは】
〖教義〗カップル席から洩れ聞こえてくる男女の声を完全スルーする鋼鉄ハートに切り替えておけばどの席でも大丈夫
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