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2018年02月14日18:27

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1月の。

1月に観たのは『ジュラシック・ワールド』『高慢と偏見とゾンビ』『ワルキューレ』の3本。

●『ジュラシック・ワールド』
ストーリィですが……えーまた恐竜が逃げたのー?以上。
シリィズ4作目。まぁ何と申しましょうか、殆ど同じ展開の映画をよく4本も創れたなー。てのが正直な感想です。僕さんみたく訓練された恐竜好きであればロマンで何作でも楽しく観れますけれどフツウのヒトでしたらどれか一コ観れば充分なのじゃないかしら?どれ観てもほぼ同じだから。て云う暴言を。
ラプトルさんたちを調教して手懐けて猟犬ぽく使うのがちょと新機軸ではあったかな。新旧ボスの板挟みになってきょろきょろ揺れ動くラプトルさんはちょと、イヤかなり可愛かったですよ。おバカで。で結局最初のボスに忠義を尽くすって云うちょと泣かせる展開もあったりしてね。あぁそう云やそのラプトルさんたち、ちゃんと名前が付いてましたね。訊いたら名乗って呉れそうな局面も有りましたよ。
それからええと、如何にも真打ち登場みたいな風情でTレックスが出て来てちょと笑って仕舞いました。心なしか見栄を切りながら出て来たよ。て恐竜のコトばっかだね。まぁしゃあない。この映画に関しては人間どーでもいいし。えっと、ガキは相変わらず鬱陶しかったかな。その子守を丸投げされた挙げ句に恐竜にピーナッツみたいに遊び食べされた秘書さんだっけ?が気の毒でした。そんくらいかな。

●『高慢と偏見とゾンビ』
ゾンビに席巻された大英帝国。ロンドンは高い壁を築いて防衛され、貴族はそんな閉塞都市を離れて防備を固めた田舎の屋敷に住むのがステータス。そんな世界を舞台に、家柄だの何だので素直になれない貴族の男女の恋の駆け引きと、そしてゾンビバトル。
英国貴族の格式張った恋愛モノとゾンビの融合て云う、それ面白くならないワケないでしょ?な素っ頓狂な組み合わせ。映画館で予告編観た瞬間に鑑賞決定した映画でした。結局DVDでの鑑賞となりましたが。まぁ予想通り面白かったですよ。予想以上、ではなかったけれどそれは贅沢ってモンでしょう。
『高慢と偏見』は未読だけど、そこ由来のやり取りは多分判る。とても判りやすい。男と女がそれぞれ集まりお互いを評するシィンとか、多才な女性の定義の話とか、多分そうだよねってのが他にもたくさん。ちょと調べたらば原作は9割が『高慢と偏見』のまま、ゾンビモノに仕立ててるらしいですしね。
ジェイン姉さん、てっきりゾンビ化すると思ったのになぁ。その方が面白かったと個人的には思うけどでもそれだと悲惨過ぎてこの作品が目指した方向ではなくなって仕舞うのでしょうね。多分だけど。
ゾンビの進行とかに合わせて地図上を血が流れてゆく。この演出は判りやすいしカッコよかったな。好き。アト冒頭の作品世界を説明する紙人形の芝居も好きでした。他にもゾンビの住処が『聖ラザロ教会』だったりとかね、細々としたネタが丁寧に用意され物語に乗せられてる感じで好感は持てましたよ。
設定的にゾンビ集団→フランス革命のメタファーなのかなぁ。とか思ったけれど考え過ぎかもね。
ラスト、攻め寄せて来たゾンビたち、失った腕に武器を刺した『新たな腕』を振りかざし馬を駆る元黒幕のゾンビがグロカッコイイ、を前に主人公たち立ち竦んで終わるのだけれど、其処は最初の方みたく準備万端にジャキッと迎え撃って欲しかったなー。あーこりゃ絶対勝てないな、でもいいから。

●『ワルキューレ』
1944年7月20日に起きた、ヒトラー暗殺からベルリンを掌握しドイツとヨーロッパをナチスの手から取り戻さんとしたクーデター未遂事件。歴史上最後のヒトラー暗殺計画となったこの事件を、首謀者であるドイツ将校シュタウフェンベルクを主軸に据えて描く。
こう云う歴史モノは観ててちょい辛いモノがあるね。歴史を知ってる鑑賞者には『成功しなかったコト』が判ってるからね。彼らが居ても居なくても翌年の春にはヒトラーは己が頭を撃ち抜いて死に、ナチスは崩壊するワケで。ヒトラーの悪運の元、結局は歴史には何の影響も及ぼすコトのなかった作戦。
なのだけれど。「ドイツにヒトラー以外の人間が居たコトを世界に示す」て云う彼らの心意気は決して無駄ではなかったと思う。『白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々』を観たトキにも思ったけど、こう云うトキに実際に行動に移せる人間は本当に、心底尊敬に値する。多分、僕には出来ないから。
だって、失敗したら逮捕され処刑されるんだよ。恐らく家族も。それを「覚悟してる」て云う妻もまた崇高だけれど子供たちのコトを思うとね。複雑ではあるよね。英雄であるコトは疑いないのだけれど。
寸前で計画が瓦解したため拘束されなかったモノの、自殺用毒薬を口に含むトコまでは行ってたゲッベルス。あそこが物語の分水嶺でしたね。結局、この9ヶ月後に家族諸共ヒトラーに殉じた彼。この顛末がもし神の思し召しだとするならば、神は一体何をしたかったのかと云う気に少しなって来ます。
もとい。意外にも、て云うとアレか、派手な演出を廃した緊迫感溢れる硬派な映画でしたよ。シュタウフェンベルクの義眼がトコロドコロで効果的に使われてました。付け外しとか、手で弄んでるシィンとか。オンオフとか、覚悟とか決意とか、そう云うモノを象徴してた気が、少しだけしないでもないです。

●●●
月間賞ですが『高慢と偏見とゾンビ』と『ワルキューレ』がほぼ同一線上。困ったね。イヤ別に困るコタないけどさ。
「ココがこうだったらいいのになー」が特になかった後者か。
それが散見されつつも同一線上にまで食い下がって来る前者か。
どっちを取るか?は割と人間性の根源を問われる問題のような気がして来ましたので今日のトコロは日和ってダブル受賞にしときます。わはは。
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