先日のナイロン100℃のケラリーノ・サンドロヴィッチと犬山イヌ子のトークショー、INU-KERAで出た話で、
いま小劇場クラスで大阪公演を演る小屋がない・・・・とのこと。
むかしは近鉄劇場などの中規模の小屋があったが、いまはそれすらなくなってなかなか大阪での公演をうてず、兵庫とかに流れることにが多くなるそうである。
実際今度のナイロンの新作の関西公演は兵庫県立芸術文化センターとのこと。
とにかく需要が少ないことから大阪の劇場はなくなっていったとのこと。
でも80年代の小劇場ブーム時も遊民社や第三舞台もたまにしか大阪公演はやっていなかったようにも思うのだが・・・なんでもかんでも関西で公演をうつようになったのはここ最近の気もする。
で、10月の連休は大阪、京都に出張りました。
7日の土曜は仕事をお昼に終えたらその足で新幹線に乗り大阪へ。
大阪城の南側にあるホールにひさびさに出向きました。
ここって位置的には大坂冬の陣の真田丸が設置してあったところに近いんじゃないのかな?
(グーグルマップで見ると300〜400メートルみたいだ)
志の輔らくご in 森ノ宮2017 @ 森ノ宮ピロティホール
立川志の輔師匠の大阪でのホール公演。
今回は新作1席、古典1席とバランスの良い楽しい高座でした。
まずまくらは総選挙公示後だっただけにいつもの選挙速報や出口調査に関してのもの。
特に選挙速報開始とともに当選確定が出るのはなぜ?・・・・のくだりで
いまの出口調査の精度が高いためであるが、なぜ数パーセントの調査でわかるのかの説明として数学者秋山仁の弁によると・・・
鍋いっぱいの味噌汁を作ったとして味見にどんぶりを使いますか?小皿でしょう。
それが数パーセントなんですよ・・・・・とのことに納得しましたわ。
それにつづいての新作は「バールのようなもの」
これ、結局ご隠居さんに聞きに行くスタイルだから新作といえど古典を聴いたような感じがありますな。
しかしなんで「・・・のようなもの」は普通「・・・」とはイコールじゃなく全く別のものなのに、「妾のようなもの」のときだけ「妾」と同じ意味合いになるのだろう?
志の輔師匠の新作はこんなちょっとしたことがそこはかとなく面白い。
中入り後は志の輔師匠の十八番の「井戸の茶碗」
志の輔師匠の井戸茶は1月に愛媛の内子座でも聴いたが、そのときよりもグッと引き込まれる感があった。
特に終盤に浪人千代田卜斎と細川家の高木佐久左衛門のあいだを何遍も往復させられた屑屋の清兵衛さんが、最後には千代田卜斎に「切られても構わない」と啖呵を切るのはなかなかない展開だけに清兵衛さんの心情が深く伝わってきました。
ー真田小僧 立 川 志の麿
ーバールのようなもの 立 川 志の輔
---中入り---
ー井戸の茶碗 立 川 志の輔
落語がハネたら日本橋のワインも飲める串カツの六覺燈へ。
フランチャコルタ1本がグイグイ進みいいこころ持ちでしたわ。
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