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2017年10月29日21:09

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バイエルンの「魔笛」はオーソドックスながら安定感あり楽しかったです

カリフォルニアの火事は大変なようですな。
空気が乾燥し、雨が降りにくいカリフォルニアの山火事はいままでもありましたが、
今回北部のナパやソノマに大打撃を与えたようでワイン・ラヴァーとしては悲しい限りです。
特に昨年11月にワイナリーを訪れたカスク23などで有名なスタッグス・リープスが被害大だそうで心配です。
一度消失するとまた苗植えから始まりワインができるまでは最低3年以上必要だし、熟成させて出荷ともなるとそこまで資本がもつかどうかも・・・・です。
なんか一助することでもあれば・・・とも思います。
(ちなみに昨年行ったもう一つのワイナリー、オーパスは無事だったようですね)

9/23,24の連休は本来だったら横浜のブルーノート・フェスに参戦するはずだったのですが、一番お目当だったトリのスティーリー・ダンのドナルド・フェイゲンが急病にて急遽中止となりました。
スティーリー・ダンの片割れウォルター・ベッカーが先日亡くなっただけに心配でもある。
そんなわけで23日は上野まで当初行く予定だったミュンヘンのオペラハウスの来日公演に参戦となりました。

バイエルン州立歌劇場「魔笛」 @ 東京文化会館

6年ぶりのミュンヘンのバイエルン州立歌劇場の来日公演でのモーツァルトのオペラ。
今回は30年以上前のオーソドックスなエファーディングの演出。
バイエルンを始めとするドイツ系では今はどちらかというと現代演出が流行なので、
これは保守的な日本人に合わせてのようです。
昨年のウィーン国立歌劇場来日での「フィガロの結婚」の30年前のポネルの演出版と同じですな。

このオペラ自体、善悪が途中で逆転したり
フリーメイソンの儀式をモティーフに使われているらしいなどあり
ややつかみどころがないものの、
基本具象的な演出なのでわかりやすかったです。、
指揮はイスラエル人のアッシャー・フィッシュ。
そつなく指揮をこなしていました。
以前にドレスデンで観た「魔笛」と同様に、かっちりしたドイツならではのモーツァルトでしたな。

歌手陣もバイエルンなので実の備わった人ばかりでした。
夜の女王役のブレンダ・ラエはあの「復讐の炎は地獄のように我が心に燃え」の高音を見事に存分に出しており素晴らしかったですが、
今回はパミーナ役のミュラーの方がソプラノとしての表現力、声の安定性は上のような気がしました。2014年ごろから頭角を表してきているようで今後が気になるソプラノでした。

ちなみに欧米ではこのオペラは教養ということで客席に子供連れを多く見かけるけど、日本ではまだそこまでオペラというものは浸透していませんな。






W.A. Mozart "Die Zauberflöte"
指揮:アッシャー・フィッシュ
演出:アウグスト・エヴァーディング
改訂演出:ヘルムート・レーベルガー
美術・衣裳:ユルゲン・ローゼ
合唱監督:ゼーレン・エックホフ

ザラストロ:マッティ・サルミネン
タミーノ:ダニエル・ベーレ
弁者:ヨハン・ロイター
夜の女王:ブレンダ・ラエ
パミーナ :ハンナ=エリザベス・ミュラー
第1の侍女:ヨハンニ・フォン・オオストラム
第2の侍女:ラハエル・ウィルソン
第3の侍女:アンナ・ラプコフスカヤ
3人の童子:テルツ少年合唱団

パパゲーノ:ミヒャエル・ナジ
パパゲーナ:エルザ・ベノワ
モノスタトス:ウルリッヒ・レス

バイエルン国立管弦楽団:Bayerisches Staatsorchester
バイエルン国立歌劇場合唱団:Chor der Bayerischen Staatsoper

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