mixiユーザー(id:1850594)

2017年10月07日15:49

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廃ビル

家というか、マンションだが、その前の道路を挟んで斜め前に、5階建ての古びたビルがある。1・2階が店舗で、3階から上はアパートになっているが、ずいぶん前から、3〜5階のアパート部分には、夜、明かりがついたことがない。看板によると、2階には、美容院と鍼灸院が入居していることになっているが、こちらも、何年も前から、営業している気配が、まったく、ない。要は、1階の店舗のみが営業していたのだが、最近、500メートルほど離れた別のビルに移転して、とうとう、無人の廃ビルになってしまった。
入り口はシャッターが閉められた上に、鍵付きの鉄の鎖が取りつけられ、誰も中に入ることが出来ないようになっているのだが、先日、夜遅く帰って来た娘は、ビルの何階かの部屋の窓に、明かりが灯っているのを目撃したという。もちろん、廃ビルだからといって、電気が止められているとは、必ずしも限らないが、フツーは止められているハズだし、その上、完全に封鎖された入り口からは、誰も中に入れないハズである。
もちろん、ビルの後ろに、非常階段みたいなものがある可能性もあるし、明かりは電気ではなく、懐中電灯の光である可能性もあるが、でも、深夜に、一体、誰が・・という疑問は、残る。
イヤだねぇ、気味悪いねぇという話になって、早く、取り壊しにならないかと、娘はいっていた。夜、家に帰る時、その廃ビルの方を見るのが怖い、というのである。
でも、廃ビルが取り壊される気配はまったくなく、どんどん、風情のある幽霊ビルになりつつある。

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