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2017年08月25日21:04

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萩原麻未 ピアノ・リサイタル 

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日時 8月24日
会場 軽井沢大賀ホール
出演 萩原麻未(ピアノ)
曲目 シューマン=リスト:献呈   シューマン:謝肉祭   ショパン:ノクターン第2番  ワルツ1番“華麗なる大円舞曲”  ワルツ9番“告別”
リスト:愛の夢 第3番 パガニーニによる大練習曲より 第2番「オクターブ」、 第3番「ラ・カンパネラ」、 第4番「アルペジオ」、 第5番「狩り」、 第6番「主題と変奏」  <アンコール> ドビュッシー:月の光

軽井沢大賀ホールは一度聴いていみたいホールではあったが、わざわざ聴きに行きたくなるような演奏がこれまでなかった。今回萩原麻未さんがリサイタルを開くというので勇んで出かける。

背景に小高い丘を背負い湖畔に佇むホールはとても良い雰囲気を醸し出している。岸辺で高校生の集団が写生している。通りすがり覗くとどれもなかなかの出来栄えだ。ホールに入るとエントランスが何だかざわざわとにぎやかだ。空港でよく見かける金属探知機のゲートが置かれ何やら物々しい雰囲気だ。操作する人に聞くと「テンノウ」とかいう単語が返ってくる。よくよく聞くと「天皇ご夫妻が聴きに来られる」ということだ。それで会場受付の物々しさの理由がわかる。何かあれば県警のトップの首が飛ぶであろうからこれくらいの警備になるのかと変に納得する。

待ちに待った3年ぶりのリサイタル。活動の幅が広がっているのに舞台の袖からピアノの傍に近づく姿は相も変わらず頼りなげだ。それが一旦ピアノに向かい鍵盤に指を落とした途端別世界に住む人のような圧倒的な表現力と美しいタッチで聴く者を圧倒する。やはりミューズの神と魂の交信する巫女のごときピアニストだ。

天皇ご夫妻は後半だけ聴いお帰りになった。警備の関係で休憩時間を挟んでの通しで聴くことは難しいみたいだ。ピアノ弾かれる皇后が前半のシューマンの謝肉祭の素晴らしい演奏をお聴きになれなかったのは立場上仕方がないにしてもお気の毒なことだ。

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