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2017年08月19日08:53

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ツケ考

昔、商店がツケの商売をしていたのは、ご近所などで人間関係があったからです。

しかし、あれも、Aさんは入れるが、Bさんは断るなどの問題があったと思います。私の地域では断られた人がおとなしかったからこそ、問題が表面化しなかったのだと思いますが、同和など、町内で内部の対立がある地域はどうだったのでしょう。結構、大変だったと思います。

商店主も、ツケた金額よりも利息を付けて取るということはできないし、生活必需品なら、ツケのシステムがないと売り上げが低下するということも、ないでしょう。集金の苦労があるからいいことがありません。

だから、問題だらけですが、周りとの人間関係の確認のような役割をしていたと思います。
商人との世間話そのものが楽しいなど。
私の母が、ツケで米屋に届けさせて、月末払いをしたのは、単に面倒くさかったからだけだと思います。そういう客が大半だってと思いますが。

顔の見えない相手とのツケ払いはどうでしょう。
学生時代、マルイのカードでモノを買って滞納した男がいます。
当時、ぼくは東京理科大(当然、ぼくの母校ではない)の寮に転がり込んでいましたが、寮の住人の学生のところに取り立てがありました。

話によると、当時の丸井は、モノを売る業者ではなく、一種の貸金業者として利益を挙げていたとのことです。彼は払いましたが、払えないと取り立て業者が出てくる…というシステムでしょう。

そのことを知った寮生の中には、丸井でモノを買わなくなった人が何人かいます。もちろん、滞納したヤツが悪い。しかし、取り立てを見てしまうとね。鶏を〆る現場を見ると、鶏肉が食えなくなるのと同じです。
また、銀行員を親に持つ慶應の学生が、「就職のとき引っかかるぞ」と忠告していました。みんなは、理科大生で、概ね世事に疎いので、「学生の無知に付け込んで、カードを売り込み、後でそういうことになるとは…」と憤慨していました。
もちろん、滞納は悪いことです。しかし、だからと言って、甘いことばかり言ってしつこくカードに加入させることが、まったく問題がないわけではありません。

ところで、
取り立ては、さまざまなノウハウがあるそうです。ノウハウ習得にも一定の修行が必要であるし、天分もモノをいう。ヤクザみたいなやつが向いてそうですが、相手の話を聞いて説得できる庶民的なキャラクターの人間が好成績を上げるそうで、特殊技能と言っていいものだそうです。(二三度、飲み屋で一緒になった、前に取り立てをやっていた人談。)

今、サラ金の金利が厳しく規制され、業者が生きづらい状況でしょうから、
かつてのサラ金業者が、ツケの取り立てに回るのではないでしょうか。

嫌なことですね。

また、ツケを導入しないとモノが売れないのでしょうね。今に、牛丼屋もツケが利くようになり、ネット喫茶にも取り立てが来る時代になるかもしれません。

あれだけの震災が起きても、復興の好景気という現象は、とうとうありませんでした。

派遣社員が、20代の貴重な時間を吸い取られ、ポイと放り出される状況が続いています。



ZOZOTOWN「ツケ払い」利用者100万人突破 どの年齢層が利用?
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=32&from=diary&id=4723159
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