九州で大規模に発生した豪雨により被害に遭われた方々が、無事にこの困難から逃れ、一日でも早く日常の生活を取り戻せることを願います。
さて、ニュースの方だが
北朝鮮のみならず、原発はテロのターゲットとして認識されるべきだろう。
ましてや、ミサイルなら遠隔で攻撃可能なので、領海の外からでも狙うことはできる。
当たるかどうかは別問題だが、標的としては格好のものだという事は認識が必要。
>田中委員長は「ターゲットが大きい方が良いという意味だった。例えが不適切だった」と釈明した。
は?
何言ってんの?
原発はミサイルのターゲットとして小さいから 「狙われない」 とでも言いたいのか?
じゃあ、東京にミサイルを向けるとして、何を狙うの?
狙うなら、国会議事堂とか、東京駅とか、サントリーホールとか、やっぱり原発とは同じような建造物一個をターゲットにするのではないか?
まさか、核ミサイルの攻撃に限って、みたいな限定条件を言っているのではないはず。
なぜなら、そもそも、原発を狙うなら核ミサイルは使わないだろう。
同様に、北朝鮮が何らかの形でミサイルを使わざるを得ない場合、それはあくまで日本やアメリカ合衆国との取引を有利に運ぶために「取引材料」として使ってくるのだから、いきなり核を打ち込んでは、
報復として、ありったけのトマホークを北朝鮮のレーダーサイトに打ち込まれる。
航空管制が出来なくなるので、航空戦力は無力化され、対空迎撃は地対空ミサイル撃ちっぱなしと対空砲火のみになり、制空権を失ったまま主要施設をピンポイント爆撃されて手も足もでないまま国家滅亡。
というストーリーは容易に描けるので、核は使えない。
そもそも、ターゲットが「大きければ」良いのか?
ミサイルを撃ち込まれるのは、ターゲットの大きさ如何に関わらず、悪いのではないか?
実際に北朝鮮がミサイルを撃ってくるかどうかは別問題としても、ミサイル防御を形式上だけでもやるには、迎撃ミサイルの配備、という現実的な選択肢があるわけだが、それは
「できない」
って、ことだろう?
だから、運転はあきらめて、早く原発施設を解体するしかない。
という論理になるはず。
全国に散らばって作られてしまった54基もの原発を、個々に迎撃ミサイルで守るというのはちょっと現実的ではない。これは、そもそも地域に分散させてしまったことに問題がある。
ある程度現実的対応を考えるなら、若狭湾・柏崎・浜岡・福島第一・福島第二・東海村の6ヶ所のみ迎撃ミサイルで守って、残りは廃炉、とするのか
防御無視
の政策で行くかどっちかではないか?
そして、この回答は「防御無視」である。
ミサイル防御はできないので、撃ち込まれたときには逃げるしかない。
という答えが欲しいものだ。
ただ、当たるかどうかわからないミサイルを使う確率はやはりとても小さいとみるべきだと思うし、その確率論をもっと正確に議論すべきだろう。当然だが人間の意思とは関係ない大きな隕石が落ちてきて原子炉が破壊される可能性だってある。
原発事故以前には軽視されていた「津波」も、現実には国家が傾くほどのダメージになったのは事実。原子炉の保有そのものが電力会社一社が簡単に倒産してしまうほどのリスクなのだから、経営的にはやめる方向で検討していいはずだ。
けれども、それをやめないのは、必ず儲かる仕組みを政府がバックアップして作るから、という暗黙の了解があるからで、実際東京電力の返しきれない借金を私たちは電気代や税金という形で支払うことになってしまっている。今後もそうであろう。
自衛隊の装備を向上させて、人員を割くにもお金はかかる。
迎撃ミサイルは購入することもできるが、相手がミサイルを撃ってこなければ現実には使い道のない装備である。今回の九州の豪雨で活躍したヘリコプターなどとは訳が違う。
まじめに、原発を使うために必要な費用を計算していけば、使わない方の選択の方が良い、という結論にもなろうが? −− そこは頭の悪い国民をだますために議論さえしない、というように見える。
結局、騙されて原発を作ってしまった地元民は、万が一の時には涙を呑んで逃げてくれ、というだけのことでしかない。
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原子力規制委員長 失言で釈明
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=4655570
関西電力高浜原発が立地する福井県高浜町を訪れた原子力規制委員会の田中俊一委員長が6日、地元住民との意見交換会で、原発を狙った北朝鮮によるミサイル攻撃について問われた際に「東京のど真ん中に落とした方がよっぽど良い」などと述べた。
田中委員長は高浜原発3、4号機の再稼働を受け、地元との意見交換や原発視察のため6〜7日の日程で高浜町を訪れている。
意見交換会には住民ら27人が参加し、北朝鮮によるミサイル攻撃への対応について質問が出た。田中委員長は「小さな原子炉に落とす精度が(北朝鮮のミサイルに)あるのかよく分からない」と述べた後、「私だったら東京のど真ん中に落とした方がよっぽど良いと思う」と発言した。直後に「今のは冗談」と付け加えた。
会合後の取材に対し、田中委員長は「ターゲットが大きい方が良いという意味だった。例えが不適切だった」と釈明した。【近藤諭、高橋一隆】
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