■日産スカイラインが「還暦」 販売は最盛期の40分の1
(朝日新聞デジタル - 04月21日 10:12)
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1957年4月に発売されたセダン「スカイライン」が60周年を迎えたのを機に、日産自動車が歴代全13モデルを一堂に集め、20日に東京・六本木ヒルズで記念イベントを開いた。
スカイラインは日産で最も長く販売している車種で、現在13代目。累計販売は300万台を超え、今も国内で20万台以上が走る。若いカップルが登場した「ケンとメリーのスカイライン」の広告にちなみ「ケンメリ」の愛称で親しまれた4代目が代表格だ。
この日のイベントに参加した俳優の浅野忠信さんは、箱形の外観から「ハコスカ」と呼ばれた3代目との思い出を披露した。「中学のころの友達の兄が免許を取り、乗せてくれたのがハコスカ。出会いを鮮明に覚えている」
若い世代に支持されたスカイラインも、昨年の販売は約4千台と最盛期の40分の1。2015年度の日本自動車工業会の調査では、車を持たない若い世代の7割が「車に関心がない」と答えた。日産の星野朝子専務執行役員は「日本の若者の熱情を集めた車がスカイライン。いまの若い人たちにも楽しさが伝わるといい」と話した。
24日まで展示される。(青山直篤、木村聡史)
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ケンメリはプラモデルで作って以来、もっとも好きな日本車だが、トヨタセリカも実は好きだ。
すがやみつるのマシン刑事を読んだせいで、最高の車はポルシェ934だと思っているし、池沢さとしのせいでロータスヨーロッパが一番かっこいいという感性になってしまった。
スカイラインは日本を代表するブランドだが、日産にとってはその強いブランド力によって試行錯誤する題材になっているように思われる。
ケンメリがもっていたイメージが今のスカイラインにまで伝えられてきたかといえば、そんなことはなく、そういう点ではポルシェなんかの足元にも及ばない。
あれだけよい題材を平気で台無しにしてきた歴史でもある。これをスカイランと呼ぶ気か、と思われる車種も少なくない。だが、それは車が悪いのではなく、日産の迷走にこの車だけが付き合ってきたという話であって、それが可能なほどの強靭さなブランド力を持っている証拠である、と言ってもよい。
ではスカイランとは何か、といえば、こんなものイメージでしかなく、日産のエンジニアがどれだけ強くその性格を強調しようと、デザイン以外にスカイランを構成するものはない。
もちろん、日産車の技術的側面、走り、止まりという部分については、軽快であろうが、鈍重であろうが、また、自動ストップ機能を路上で試して顧客が逮捕されようが、疑いようはないのである。
車としては問題ない。ではどんな服を着せるのかなのである。だけである。それ以外にスカイラインを構成するファクターはない。中身がマーチであろうが、フーガであろうが、関係ない。
車はデザインが決める。それ以外はあって当たり前の話に過ぎない。少なくとも、日本車はそういうレベルで話し合いべき段階にあると思うわけだ。
思うに、中国にいるユニークな、そして大胆な人たちが、次世代のどういう車を提案してくるかは分からない。もうそうなるのは時間の問題だと思う。だからこそ、これまでのイメージなどというものを大事にする革新も、そしてこれまでのイメージを打破しようとする迷走も、吹っ飛ぶような何かが生まれるかもしれない、ということを前提にすべきだと思うわけだ。
恐竜が台頭している時代に、あのネズミから哺乳類のさまざまな形が生まれるなどと思った恐竜はいなかったろう。いや。いたかも知れない。こいつらが未来にはどういう姿をしているか、と思っていた個体はいたかもしれない。
スカイラインは日産が生存する唯一の理由だと思っている。
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