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2017年03月17日18:13

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レインボーマン総括

【レインボーマン シリーズ総括】

まず、光学合成による光線が多いのにビックリした。

70年代当時、敵味方ともにこれだけ光線を撃っていたのは、円谷作品くらいではないか。
(まぁ、さすがにウルトラには質・量で落とすが)

あと、ミニチュア特撮もマメに入っていた。

時々、ゴ―ジャスなのが入るなぁ、と思うと、東宝映画の物だが。
(「緯度0大作戦」の流用頻度高し)

アクションというか、立ち回りも、凄いシッカリしてた。


●第1クール

俗に言う「キャッツアイ編」。
この章の魅力は、他の特撮ヒーロー物のフォーマットから外れた、独特の作風。

レインボーマンの出番は少なく、戦う為にではなく、危機を脱する為に変身したりする。
敵も、死ね死ね団ではなく、ヤクザだったり(笑)

レインボーマンの登場シーンの大半が、人の入ってない着ぐるみだけとか、凄い回もある。
あくまでヤマトタケシの物語。

その反面、今見ると、1話づつ、順番に各化身を出していて興味深い。


●第2クール

俗に言う「M作戦編」。

「宗教団体を使って偽札をバラ撒き、日本経済を破綻させる」というこの番組独特(すぎる)作戦と、「毎週一体づつ、怪人が登場してレインボーマンに倒される」という、従来の特撮モノに近づいたフォーマットが組み合わさり、大変面白い。
まぁ、その怪人も、他番組みたいに着ぐるみではなく、市販品のゴムマスクを使ってるのが、この番組の凄い所だ(笑)
7化身も、ローテーションで出て、それぞれの能力で怪人と戦う。

世間のレインボーマンのイメージは、この「M作戦編」ではないかと思う。
タケシの父・一郎がらみの濃厚なドラマも見もの。



●第3クール「モグラ―ト編」。

前クールから出ていた、死ね死ね団の戦闘機に加え、地底戦車モグラ―ト、高速戦闘機ダッカーと、死ね死ね団の攻撃にメカニック色が強くなる。
このクールの特徴は、良くも悪くも「パワーインフレ」。

メカニックで強化される、死ね死ね団の戦力に、従来の技が通用せず、レインボーマンもパワーアップするが……。
パワーアップするのは、主にダッシュ7だけ。
必然的に、他の化身の存在感が薄くなっていく。

移動手段、脱出手段としてダッシュ5、ダッシュ6は活躍。
初期にはダッシュ2、ダッシュ3も登場するが、役割は「技が通じない!」というもので、後半には姿を消す。

その反面、ダッシュ7は、「太陽の剣」や、「太陽フラッシュ」をはじめとした光線技を取得し、だんだんと、正当派ヒーローのイメージになっていく。

この番組の呪術的な部分や、怨念、情念を中心にしたドラマといった特徴が薄くなる反面、主人公タケシを追い詰める、相変わらず濃いドラマツルギーは健在。

メカニック特撮に加え、戦闘エリート集団DACの登場で、立ち回りなどのアクションもパワーアップ。

「7つの化身の陰が薄い」という部分さえ目をつぶれば、かなりゴージャスなクール。


●第4クール「サイボーグ軍団編」

こうして続けてみると、当時、ちゃんと製作陣も作品を客観的に見ていたのかな?と思うのだが、前クールのスケール感を維持しつつ、弱くなった部分を補強している。

レインボーマンの新技「レインボー合体の術」で、7化身の能力をスピーディに使える様になる。

また、敵には、死ね死ね団のサイボーグ軍団に加え、第三勢力の魔女ゴッドイグアナを投入。

「7つの化身の多彩な能力」「呪術的なバックグラウンド」という、第3クールで弱まった売りを、ちゃんと補強している。

またゴッドイグアナは、第2クールに出ていた魔女イグアナと異なり、当初は、死ね死ね団と反目する立場。

三つ巴の戦いとなり、物語にスイング感が出る反面、「レインボーマンが死ね死ね団に殺されそうになると、ゴッドイグアナが邪魔をする」というのがパターン化。まぁ、このパターンは、70年代のアニメや特撮には多いのだが。

あとよく、「レインボー合体の術が出たせいで、各化身の出番が減った」と言われるが、化身たちは元々、ほんの数カットしか出ず、すぐにダッシュ7に戻る事が多いので、俺はあまり、気にならなかった(笑)

なおダッシュ1、5、6は、レインボー合体の術 習得後も、単独で登場する。
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