日時 2月18日
会場 市川市文化会館 小ホール
出演 ヴァイオリン:成田達輝 ピアノ:萩原麻未
曲目 バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番より「プレリュード」(ヴァイオリン・ソロ)、 バッハ(ラフマニノフ編):パルティータ第3番より「ロンド形式のガヴォット」(ピアノ・ソロ)、 ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第9番 イ長調 作品47「クロイツェル」
ドヴォルザーク:ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ ト長調 Op.100、 ブラームス:「ハンガリー舞曲集」から第1番、第5番、第6番、 サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン <アンコール> ポンセ:エストレリータ、 クロール:バンジョーとフィドル
前半はカッチリ、後半はリラックス、対照的なプログラム、これが意外と良い効果を生んでいた。
前半はやはり「クロイツェル」、ベートーヴェンの溢れんばかりのロマンティシズム、パッションを聴き手に感じさせる、ヴァイオリンの成田さん、ピアノの萩原さん、若い二人の名手がきらめく才能をぶつけ合った素晴らしい演奏だ。ヴァイオリン・ソナタの面白さ楽しさを存分に聴かせてくれた。
後半は打って変わってアットホームな演奏になる。あまり上手いとは言えない二人のトークも人柄がにじみ出て悪くない。親しみやすいドヴォルザーク、ハンガリー色の強いブラームス、曲芸技のサラサーテ、二人の息がぴたりとあった華麗でありながらも端正な演奏が心地よい。ツィゴイネルワイゼンでは壇上から土間に降りてきて客席の目の前で弾く大サービス。お堅いはずのクラシックの演奏家のハプニング的サービスに演奏が終わると会場からはやんやの大喝采が起きる。会場全体がホンワカとした温かい雰囲気になったところでアンコールが2曲演奏された。
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