ライブを聴きに行ったのだが、時間があったのでラーメンを食おうと思った。
何処の駅前にもラーメン屋の一軒くらいはありそうなものだが、駅の周辺にはラーメン屋がみあたらなかった。
しばらく辺りを歩き回っていたらビルの地下にラーメン屋があった。
普通ラーメン屋なんかだと入口に暖簾が掛かっていて「寶龍」だとか書かれていて、如何にも中華ティストを感じさせる様になっているのだが、ここの入口はBARの様だった。
窓の無い重厚な引き戸を開けて中に入ると正面にステージがある。
ライブ会場の様で、壁にはライブのポスターなんかが貼られている。
造りから見ると元BARかスナックだったところにラーメン屋が入った様に見えた。
カウンターでは若い兄ちゃんが一人ラーメンを食べていた。
メニューを見ると醤油ラーメンが無い。
そもそもラーメンでは無くラーメンヌードルと称している。
やたら辛さを強調している。
これは地雷に当たったなと思ったが、その中でせめて食べられそうな味噌ヌードルを注文する。
やがてラーメンが来たのだが、スープがものすごくドロドロしている。
グリスポンプでシャーシーグリスを入れたら、こんな泥沼ラーメンが出来上がるかもしれない。
冷えたら箸が立ちそうだ。
これをまるまる食すれば、血液ドロドロになって動脈硬化、心筋梗塞、果ては死に至るであろうという事は容易に想像できる。
それでも腹が減っていたのでとりあえず食ったさ。
麺が太い。
食べてみた。
かんすいが使われていない。
ただのうどんだ。
しかもこの味、何処かで食べた記憶がある。
食べながら考えていたら、「日清食品きつねどん兵衛」に湯を入れて十分な時間待たなかった為に芯が残ってしまった麺の味だと気づいた。
チャーシューは冷蔵庫から出したばかりで冷たい。
味は良く解らない。
美味くは無い。
それを誤魔化すための辛みなのかも。
ただただドロドロしていた。
「いやあ、参ったなあ、、純子だったら吐いていたなあ。」
と思う。
純子は油ギトギトラーメンが食べられないのだ。
ラーメンの好みは人によってまちまちだから、こういうラーメンが好きな人もいるのかも知れないが、そもそもかんすいを使っていない麺はうどんであって、ラーメンじゃないだろ!と思う。
今までスープを使わない醤油だけの醤油ラーメンとか、親父が味覚障害で行くたびに味が違うラーメンとか食ってきたが、このスープギトギト、どんべえ麺ラーメンはワーストスリーには間違いなく入ると思う。
この先何回飯を食えるのかと思うと、不味い飯を食うとつくづく「損した〜!」と思う。
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