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2016年11月16日02:03

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【モンパニまとめ】ハハ in モンパニ_(その1)【介護】

ハハは認知症で要介護1〜2をいったりきたりしている。
介護生活ももう5年を過ぎた。
週4日のデイサービスは、スタッフさんのさまざまな工夫によって、ハハを5年間「良好な状態」に留めてくれるのには必ず必要だったし、これからも必要だろう。

それは間違いない。

ところが。

この2週間ほど、ハハの調子がすこぶるよい。
すこぶる。

認知症だのなんだの言う前のハハに近い。
家事をするとか、買い物に行くとかではなく、基本的には家の中にいるときは、お布団でごろごろしながらテレビをみてるんだけど。

認知症の介護をしている人たちに(家庭介護でも介護職の方でも)にお聞きしたい。

 「何か私が手伝うことある?」
 「私がチビさんを見てるから、アンタ、クーちゃんの散歩に行ったって」

ワタシの情報不足なのかもしれないけど、こんな台詞は介護の生活が始まって以来はじめてのことだ。

そんなこと、ありましたか?


隣の布団で、ワタシが風邪をひいてウンウンうなっていても、気にしなかったのに。

ワタシにとって『認知症』とは「他人に興味がなくなって、自分の世界に入っていく病気」だったから、想定外なことこの上ない。

  今のハハは、ワタシと冗談を言いながら会話のキャッチボールができる。
  我が家の定番である『突っ込み』もガンガンはいる。
  顔つきもしっかりして、目に力も戻っている。
  話し方も声もこれまでとはぜんぜん違う。
  以前は別の階からワタシを大声で呼ぶことなんてできなかった
   (声が小さくて届かない)のに、今は聞こえる。

  ご近所の方にきいても、お散歩友達の方たちに聞いても、デイサービスのスタッフさんに
  聞いても、みんなびっくりする。


なんだ?
いったいナニがおこったんだろう???

「認知症は治りません」が、ワタシのなかでは定番で、うれしい誤算ではあるのだけど、少し考えてぞっとした。

本当に「血の気が引く」思いがした。

 * * * * *

現代の我が家のメンバーで、ハハを現状維持(もしくは進行を遅らせる)ことはなんとか可能だろう。それにこしたことはない。

でも。
次の認定調査のとき、今の環境がつくれるんだろうか?

反射的にそう思ってしまったのだ。

「今の環境から、何かひとつでも欠けたら、今の状態はキープできない」
「認定調査にくる人たちは、認知症の知識がほとんどない。
 今のハハを見て、話をしたら、要介護どころか要支援ももらえないだろう。」
「デイサービスが抜けたら、必ずものすごい揺り返しがくる。」
「いったいこれはいいことなのか、悪いことなのか??」

認知症の身内を家庭介護している人にはわかってもらえると思う。
この発想がどれだけ暗澹たる思いになるか。

そして思った。
「イヤイヤ、なんぼなんでもそんなアホな…」

でも、現行制度としては「そんなアホなこと」になってるらしい。
認定調査の結果の介護度に不満がある場合は、なんど申請しなおしてもいい。
でも申請して結果が出るまでには1ヶ月以上かかる。

てか、「認知症の症状が緩和された場合」すら想定してなかったってこと??
それで『制度ヅラ』してるの??

介護する側は、どこまで介護したらいいんだろう??
そんな「賽の河原」みたいな介護生活をしなくてはいけないの??
それとも、介護をするためには、最初に『終わりのその瞬間』まで考えておかないといけないものなの??

あせったワタシは、彼らから話をきいてみた。
そう、
心療内科や内科の医師に「そういう事例はあるのか?」と尋ねてまわった。


(つづきはまたあした)

<関連日記>
 ■【モンパニまとめ】ハハ in モンパニ_(その1)【介護】
  http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1956811607&owner_id=20270607
  
 ■【モンパニまとめ】ハハ in モンパニ_(その2)【介護】 (ココ)
  http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1956828327&owner_id=20270607
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