先日金沢２１世紀に池田学を見に行った。言わずもがなかも知れないが、非常にブリューゲル的な絵だと思った。奇しくも東京ではブリューゲルのバベル展をやっている。池田と並んで今人気の山口晃も俯瞰的に細部を描写していくスタイルがやはりブリューゲルやボッスに似ている。それら北方芸術の感性が今の時代にマッチしているのだろうか。しているとしたらどんな感性なのだろう。
先ずそれらは一本の大きなドラマを持っていない（一つの主題はあるにせよ）。パノラミックでフラットなポリフォニーだ。これは大きな物語の終焉とリンクしているのだろうか。ユマニテへの懐疑なのだろうか。
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