純正組合せのライラ。
様々な（価格も含めた）ファクターのバランスがいいスカラを使う。
内部インピーダンス5.5Ω。
トランスを経た音は全体に「濃い」ものになる。
ここまでは予想がつく。
「体脂肪率」が上がったような、という言い方もありかもしれない。
他では結果がよかったわけで、悪口を言っているのではない。
が、スカラの良さを引き出しているとも思えない。
スカラを純度の高い水、としたらまさに水と油（笑）
なんかひどい音のように思われるかもしれないが、そうではない。
でもスカラを使う意味は薄いような気がするのだ。
やはり純正フォノイコ、その辺は外していないようだ。
ここまで聴いてきて、使う方がいいかについては、インピーダンスのマッチングよりも、カートリッジのそれぞれの傾向との相性の方が断然大きいように思う。
クリーンで抜けがよくハイスピード、といった傾向の機種にはトランスは今一つなような気がする。
他方、リッチな鳴り方をする機種にはトランスを入れないとさびしい。
もちろん、機種一つ聴いただけでトランスすべてがそうだ、という捉え方はよくないが。
オルトフォンなどは使う方がよさそうだ、という雰囲気がプンプンしている。
シェルターはどうだろう。
現有のフォノイコ一台ですべて最良に鳴らす、ということは夢物語だ、ということが解ってきていて、極めて残念だ。
トランス一台加えれば守備範囲は広がる、ということもよくわかった。
でも、トランスを導入するかは決めていない。
トランスを使わないと鳴らないカートは手離すのが理想だが、現実的に踏ん切れるかは難しいところである。
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