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2016年10月02日14:57

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泣くのはいやだ

2012年6月24日(日)

笹沢信『ひさし伝』(新潮社3160円)の書評(川本三郎)。

「ひょっこりひょうたん島」の子供たちは、「死んだ子供たち」なのだという。
ああ。
それで腑に落ちる。
大人たちもそうなのかどうか。
少なくともサンデー先生は、子供たちと一緒に死んだのではないか。

死んだ子供たちが、最後に国連加盟を拒否して自由を選ぶ。
それも「犯罪者」ダンディの引渡しを拒否してだ。

怒りと鎮魂と、絶望とけれども希望の物語。
「なくのはいやだ。笑っちゃおう」。

(2012年6月24日11時15分記)

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