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2016年09月16日21:06

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2016年秘湯巡り長距離ドライブ②秋田・角館、岩手栗駒・須川高原温泉、岩手厳美渓。

三日目　8:30出発

前日に食べられなかった黒石つゆやきそばを何とか食べられないかと、
黒石市内を少し走るも、九時すぎからやっている飲食店がそもそもありません。　
念のため地元スーパーに立ち寄るも、”つゆやきそば”用の麺とかつゆも売ってなくて、
どうやら各家庭で手軽に作れて親しまれてるもんでもなさそうでした。残念。
といことで、名物である古い店が立ち並ぶ”小みせ通り”を車から見て（写真なし）、
次の目的地へ。

青森を離れ秋田に南下、上りとは反対の田沢湖の西側を通り、
湖畔の名所金色の”たつこ像”（永遠の美を望んだたつこが龍となって湖の主になる伝説）を
ちゃっちゃと写真を撮り、次の目的地へ。

今日のメインは秋田・角館。　幅の広い川沿いの桜並木は２キロも続いていて、
これが桜の季節だったら弘前城同様圧巻だったろなと思わされます。
武家屋敷も広い通りの両方に現存しており（実際に住んでるらしい）、
４年前にいった山口・萩よりもタイムトリップ感があります。

たまたま祭りが行われていて山車にお囃子や踊りの女の子が乗っていて、
中学生ぐらいから30代ぐらいの大勢の男性がひっぱって武家屋敷街を練り歩きます。
時々立ち止まっては女の子が踊り、交差点ではゆっくり方向転換（遣り回し）してて、
ああ、岸和田とか南大阪のだんじりと違ってのんびりしてるな、って思ってたら、
翌朝のローカルニュースで、夜は”やまぶつけ”という道の譲り合いで決着つかなかったら、
ぶつけあって決めるという、勇壮な祭りに様変わりしてました。
去年は亡くなられた方がいるとか。

一緒に練り歩く女性陣も法被姿で、その中の中学生や高校生も化粧をしていて、
ちょっと濃いめの背伸びした色気感がなんかよかったです。
勇壮な男に認めてもらおうと、女の子も負けずに頑張ってる的な。
そんな祭りの高揚感の中でカップルがうまれるんでしょう。よろしいな～。
祭りとは無縁な団地の中で育った私は羨ましいです。

昼飯は比内地鶏親子丼と稲庭うどんという名物欲張りメニューを頂きました。
そう、ダブル炭水化物、関西人ですから。
といっても稲庭うどんは細い分、意外とあっさりお腹の中に収まり、カロリー的にも良心的。
お土産はかりんとうの詰め合わせ。これも名物だそうです。知らなんだ。
あとご飯のお供にいぶりがっこ、一切れづつ入っている個包装タイプという珍しいものを。

角館を堪能していると、小雨がぱらつき出しました。
どうやら台風がこっちにむかっているということで、
当初予定していた立ち寄り温泉（鷹の湯温泉か湯浜温泉ランプの宿あたり）を諦め、
本格的に降り出す前に出発することに。

今夜のお宿、秋田・岩手・宮城の県境にある栗駒山の頂上、須川高原温泉（岩手）。
すぐお隣にある栗駒山荘の高原を見下ろす有名な露天風呂は2007年に行ってるので、
今回はこちらに。
というのもテレビ朝日で日曜の深夜に隔週でやっている”秘湯ロマン”っていう番組で
ここを紹介していて気になったから、というかその時の旅人が梨木まいという
波留をもう少し猫っぽくした可愛いい子だったので印象に残ってたわけです。
とはいえ、れっきとした日本秘湯を守る会の会員宿です。（昨晩の青荷温泉も）

栗駒山登山の拠点と温泉長湯治（自炊）の宿を兼ねている、山頂にしては大きめなお宿です。
名物の露天風呂は巨大な岩を見上げる大きな青白色の千人風呂で開放感があり、
内風呂も大きく、さらには湯治用の44℃の湯や砂むし湯（湯治客専用）もあって、
温泉好きには嬉しいかぎり。
44℃のお風呂、かなり熱いから気をつけて入ってくださいっていわれたのですが、
一昨年岩手・夏油温泉（2014年9月日記）で47℃を克服した私にはちょっと熱いかなっ、
ぐらいでした。
そして晩御飯は岩手名物の白ゆりポーク、岩魚、山菜を頂きました。
ラッキーなことに台風は寝ている間に通り過ぎるとのことでした。

三日目走行距離293キロ

四日目　8時45分出発
朝晴れていたらお隣の（徒歩3分ぐらい）栗駒山荘のお風呂に入りに行こうと（宿泊客は無料）
思ってたのですが、まだ天気が悪くて、断念。前回入った時は曇り空だったので、
今回も青空の下、高原の絶景を見ながらの温泉はかないませんでした。

30分ぐらい山道を降りると天気は良くなっており、快適なドライブ。
一関インター手前で渓谷美が有名な厳美渓に寄ったら、前日の雨で川は濁流。
普段の静寂とは正反対の迫力ある流れは、それはそれで珍しいものを見させてもらいました。

一関市内の伝説のジャズ喫茶”ベイシー”にも寄ってみようかと思いつつ、
ジャズ門外漢の私にはちょっと敷居が高いかと思い、大人しく東北道に乗り込みました。

お昼は仙台の南にある国見SA（白石市）で食事を取ることに。お目当は白石うーめん（温麺）。
そうめんより少し太い、そして長さがそうめんの半分の乾麺。
ほどよく醤油の効いたおすましみたいな出汁で食べます。
この短いというのがミソで、普通の素麺や蕎麦と違って一口軽く啜るだけで口に入り、
喉越しが良くて、すっと胃の中に収まります。
そういえばきりたんぽ鍋もけの汁、稲庭うどんといった東北の汁は薄い醤油系の出汁が
多いのかも。

念願のうー麺を食べられたので、東北のご当地麺、
岩手のじゃじゃ麺・わんこソバ（123杯）・冷麺、秋田の横手やきそば・稲庭うどん、
青森の味噌カレー牛乳ラーメン、宮城・仙台元祖冷やし中華、山形・冷やしラーメンをほぼ制覇。
となると悔しいのはやっぱり黒石つゆやきそば！　うう、無念。

そして国見SAを12時半ごろに出発し、国見からの310キロを約3時間半休憩無しで
４時前に無事帰宅しました。

4日目489キロ

3泊4日総走行距離　1788キロ

てなかんじで、多少、取りこぼしはありつつも青森・秋田の温泉、うまいもん、街、景色、
堪能いたしました。
これで足掛け12年、東北の目ぼしいところはほぼ走り倒したって感じでしょうか。
今回、体力あるうちにがっつり走っとこと思って、一番遠い青森の端っこまで行きましたが、
初日に６時間半ノンストップで走れて、ちょっと自分の体力に自信を持ちました。
愛車ROVER200（18年目、でもまだ5万２千キロ）もトラブルなく快調に飛ばしてくれたし。
まだまだ長距離ドライブの旅、続けられそうです。
楽しい旅でございました。

全部コメントしたアルバムもあるので、そちらもお楽しみください。

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