大阪難波で夜の10時を過ぎたら、もうお家に帰れない。
そんな時、俺シンデレラが良く利用する居酒屋があった。
深夜0時を超えても営業しており、カウンターや小さなテーブル席がメインの、一人飲みに丁度いい激安居酒屋だった。
ビール中瓶が一本300円という破格の値段だったことと、提供されるおつまみ一品が大人数で取り分けるような量ではなくきっちり一人前だったのが、私にとって都合よかった。
ところがここ最近、そのお店に足を運んでもなぜか営業をしていない。
いつも夜10時以降に訪れていたので、深夜の時間帯の営業を止めたのかと思っていた。
夕方の時間帯のみの営業に切り替えたのならば、夕食や映画の合間の時間つぶしに利用できるかもしれないと思って、昨日、夕方頃にお店に行ってみた。
ところがお店は閉まっている。土曜日の夕方、しかも観光客や買い物客が集中しそうなこの時期にだ。
ああ、潰れたんだなと直感した。
私には都合のよいお店だったが、誰かを連れていくには料理の質やお店のつくりが、正直あまり良くはなかった。
それでも飲みに行く時にはそれなりのお客が入っていたので、私のような利用客が他にもいて、その人達がお店の収入源になっているだなと思っていた。
しかしそれが、常連の確保にはつながらなかったのだろう。
去年開店して、1年ちょっとで店が休業状態になってしまったとは、なんともシビアな現実だ。
イスがあって、ビールが安くて、おつまみが一人前で提供されて、深夜12時を過ぎても営業をしている居酒屋をまた探さなくてはならない。
まあ、またそれを楽しめばよいか。
理想の条件を一つ二つ目をつぶればいくらでもお店はあるのだが、完璧に条件に合うお店ってなかなか無いもんだ。
そこがお店の利益を生み出す部分ってことなのかもしれない。勉強になるなあ。
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