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2016年04月02日20:56

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日本フィルハーモニー交響楽団 特別演奏会

日時 4月2日
会場 東京オペラシティ コンサートホール
出演  (Cond)、萩原麻未(Pf)、日本フィルハーモニー交響楽団
曲目  ショパン:ピアノ協奏曲第1番ホ短調 op.11、 ブラームス:交響曲第1番ハ短調 op.68

もちろんお目当ては萩原麻未さんのピアノ独奏。少し気になったのは指揮者が西本智実さんということ。数少ない女性指揮者として頑張っている人だけに当然自己主張が強いであろうと予測する。若手ピアニストを繰ってしまう強烈な指揮をするのではないかと心配する。結果はこれは杞憂に過ぎなかった。指揮者の意図するところは後半のブラームス第1番の最終楽章をいかに盛り上げて終わるかにあったから。かといって西本さんが前半をいい加減に指揮していたわけではない。ある時はソロピアノを盛り立て、ある時はピアノソロと対話し、ある時はピアノソロと渡り合ったりととても良い伴奏の指揮をしていた。萩原さんのピアノ独奏はいつものように軽やかで明快、きりっとしたタッチから繰り広げられるショパンは聴きごたえ十分だ。ただ、これにショパンの物語性(故郷ポーランドへのあこがれ、ポーランド独立闘争への共感など)が加わると更に音楽に広がりと幅が出るのではないかとさらなる精進を期待してしまう。

ブラームス第1番、指揮者は音色など細かなことよりも大きな流れで最終章の盛り上がりに向かって指揮する人のよう。最初の1,2楽章あたりオケが危ない音を出していても委細かまずどんどん進んでいく。最終楽章に指揮に応えて大爆発し、咆哮するオケ、壮大なクライマックスを迎え大団円。聴衆大いに沸く。私も大きな拍手を送る。颯爽とした指揮をする西本さんは確かに宝塚の男役のような格好良さだ。

帰りの電車でふと考える、「ブラームスの音楽って、こんなに大仰に咆える音楽だったかなあ、チャイコフスキーの音楽みたいに...???」。

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