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2016年01月28日22:21

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グーグル傘下開発のAI、囲碁プロ棋士に勝利

■グーグル傘下開発のAI、囲碁プロ棋士に勝利
(朝日新聞デジタル - 01月28日 08:00)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=3824663

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英グーグル・ディープマインド社が開発した人工知能(AI)が、ハンディキャップなしで囲碁のプロ棋士に初勝利した。チェスや将棋はすでにコンピューターが勝っているが、囲碁は盤面が広く、難しいとされてきた。自ら打ち方を学ぶ手法で克服したという。

 28日付の英科学誌ネイチャーに論文が掲載される。研究チームは「人間に勝つのは少なくとも10年後と言われていた囲碁で、AIが初めてプロに勝った瞬間だ」と成果を誇った。

 開発されたAIは、有段者らによる過去の対戦データから打ち方を学習。さらに自分同士で対戦する自習で腕を磨いた。対戦相手は中国出身で日本のプロ棋士とも同等の実力をもつ、2015年の欧州王者(二段)。5回の対戦で全勝の成績を収めた。従来の囲碁プログラムにも、99・8%の勝率をあげたという。

 AIは1997年にチェスの世界王者、2013年に将棋のプロ棋士に勝利した。コンピューターの性能が上がり、ある時点から終局まで多数の手を計算して勝率が高いものを選ぶといった「力業」を使った。
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最初に聞いた時にはびっくりしたけど、欧州王者二段の力量がよく分からない。

囲碁は世界中に普及しているし、強い人はどこにでもいる。それでも、プロの中で強い人は韓国、中国、日本を中心に活動することになる。マイケルレドモンド9段はアメリカの人だけれど、活躍の場は日本にある。

普及と言う意味では、欧州もプロ化が始まっているし、日本のプロに勝つ人も出現しているから、遠からず世界戦が開かれることになるだろう。

で、欧州王者がどれくらいの強いかと言えば、よく分からない。強いアマチュアよりは、さすがにプロかもしれないが、抜群に強いアマチュア相手だとどうなのだろう。

勝負の世界はプロだから強いとは限らないが、たいてい強い人はプロである。ただそこはその人の生き方もあるから、必ずとは限らない。

ただプロと言えども2段と、イセドル9段の差は、おそらく、神様を100としたときの1と5くらい(対数かな?)には違うから、たぶん、そう簡単ではないと思う。だけれども、やってみたら案外負けたりするかもしれない。いせどる九段が負けるのなら、ほぼ人間に勝ち目はないだろう。

それでもプロ二段相手に5連勝したということは、これは強いに違いない。アマ本因坊よりは強い?プロ初段よりは強そう?ここまで行くと、個々人によって違いそうだ。

コンピュータに囲碁をさせるには、まず探索がある。つまり、そこからありうる全ての石の配置を読んでみて、そこから結果がいいのを選ぶわけだ。ところが、マシンパワーがそのありうる数と比べると圧倒的に非力なため、例えば、70億人の人間のうち一番背の高い人を探そうとするときに、二人だけの背を図って高い方を世界一高いと認定するようなものだ。

これはコンピュータのパワーが上がることで次第に強力になってきていて、読む数が少なくなれば有利になる。よく聞くのが、終盤のヨセはかなり(絶対?)正確らしい。

囲碁の歴史の中ではモンテカルロ法の導入がひとつのブレークスルーとなった。この手法によりプロ棋士に4子で対抗できるようになった。この方法を使ったことはない(正確にはやれと言われてもできそうにない)ので、詳しくは知らないが、イメージとしては過去の棋譜を読み込ませて、今と同じ(類似した)状況において、次のどういう手が打たれたものが勝利する確率が高いかを抽出する。その中に良さそうな手があるとして、選ぶことになる(らしい)。

Googleもここまではやっているらしいが、この先で、ディープランニングという手法を取り入れたのが新しいらしいのだが、この方法も使ったことがない(実を言えば、聞いたことさえ記憶にない)。

これはどういう方法だと言えば、人間のニューロンをモデルとして階層構造で学習するそうである。もうさっぱりである。しかく学習というものは、必ず時間軸上に並べたデータを扱うものである。そのデータを経路に配置して、もっとも繰り返し数が多い所が強くなる。もちろん回数だけでは不足で、強い印象などによって、さらに上書きされる。

早い話が多くの動物が通るところは、獣道ができる。そこには道があるのだから、それを選択する理由となる。的なものであろうか。

もう全然イメージがわかない、どういう構造でデータを蓄積するのか、どうやってデータを取り込み、それを学習として扱い、記録するのか。次のデータが来たときに、それをさらに上書き、訂正するんだろうと思われるが、さっぱり想像できない。

いずれにしろ、Google Alpha Go が強いのは良いとして、人間相手の前に、Crazy Stone、Dolbaram とも闘ってもらいたいものだ。

囲碁が追い付かれるのも早かったという感慨をあと数年で持つのかも知れない。そうなっても構わないが、その次は何がターゲットになるかである。僕は法律をAIに取り込ませ、それに基づいた司法制度を作ってみるべきだと思う。裁判官をAIで置き換える。

そうした世界がどうなるのか、人間よりもはるかに公平であるか、また公平であるためにはどういう知識を与え続けなければならないかを考察するのによい課題だろうと思われる。

囲碁どころで驚いている場合ではない。三権分立の一翼をAIが担う世界がすぐそばまで来ていると思うわけである。






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