ヘンタイは街に出る

誰だったかな…女性の漫画家でマジックミラー越しにパンチラを見せるバイトをした話があったんだけど、ミラー（の向こうの客）に向けて大股開きをしたら、苦情が来たという。
そうでは無くて、脚を組み替えたりしてちらちらと見せなければならないそうだ。
大股開きをするくらいなら、見えそうで見えないくらいのほうが燃える（萌える？）そうで、体の奥底からわき上がってくる性欲を引き立たせるプロセスそのものに価値があるのだと…

そういう意味からすると、こういう風にパンチラを疑似体験として商売で見せているトコロで得られる性の衝動はきっとマガイモノで、外の普通の女性のパンツを見る方が大きな喜びを感じられるのであろう。
そしてそのパンツの主も、むしろ見て貰いたいようなタイプの女性でなく、本当に見せたくない奥ゆかしい…いや、単に普通なだけだがヘンタイ目線では、そう曲解する…方が良いのだろう。

本当は見せたいのか見せたくないのか、見せたくないのを見たい。見せたいのは見たくない。
そうやって、いろいろ考えて学生とか、性に対して堅そうなのを選ぶのだろう。コレは本人の妄想だから、対象の女性がどういう風な考えを持っているかは不明なのだが。
ともあれ見せたくない人が見られるから事件になるワケだ。
そこに細部に固執したパターンの性衝動がスタイルとして定着する。

それで、ヘンタイは街に出るのだろう。
もし、そういう疑似体験型の風俗で満足できるのであれば、より安全な方法を選ぶだろうし。
しかし、より理性的に…理性的というのは、本能的な衝動を理性によって制御しうる能力だと思うのだが…あることのできる人間は、そうした風俗営業の客となるだけで犯罪者には進まない。

そういう意味で風俗は性犯罪の抑止力になっていると思う。
同様に、ネット上の有害コンテンツも理性を適度に持っている人間には抑止力として働く。
問題はその同一のコンテンツが、理性のかけらも無い人間には妄想をよりかきたてる燃料になってしまうと言う点である。
無論、若年のそういう実体験に乏しい人間に対しては、（ろくでもない）道を指し示すものとなってしまうと言うコトもある。

子供が見られないようにするのはできるんだったら必要だろうが、全てを禁じてしまうと理性の多少なりともある連中を犯罪にかりたててしまうのではと言う危惧がある。



■痴漢・盗撮、４割が再犯　有罪確定後５年以内に
(朝日新聞デジタル - 11月14日 07:07)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=3711995